スプリングボクス、オールブラックスに「3倍返し」! テストマ...の画像はこちら >>

激戦を終え、互いを称え合う両軍選手 photo/Getty Images

オールブラックスを凌駕し続けたフィジカルバトル

ラグビーニュージーランド代表(以下オールブラックス)が南アフリカに長期遠征して行われたラグビーズ・グレイテスト・ライバルリー・ツアーの最終戦となる、南アフリカ代表(以下スプリングボクス)とのテストマッチ第4戦が、9月13日にアメリカに舞台を移して行われスプリングボクスが43-28で快勝し、このシリーズでのテストマッチ対戦成績を3勝1敗とした。両代表の通算対戦成績はオールブラックスの64勝4分46敗。



シンプルに、スプリングボクスはプレイヤー全員が強かった。攻めの場面では、常に当たり勝ち、オールブラックスDF陣の予想の数メートル先まで前進し、想定以上のプレイヤーを密集戦に巻き込んだ。守りの場面では、相手よりも少ない人数でプレッシャーをかけ続けて、スティールへの恐怖心を与え続けた。FWもBKも関係なかった。真っ直ぐに相手にぶち当たってフィジカルの強さで前に出続けたスプリングボクスの見事な勝利だった。

オールブラックスは初戦での勝利の後、2連敗したことを受け、常に相手との間合いをとってDFラインに綻びを作り出す戦法で臨んできた。この戦法はある程度成功し、世界ランク1位に君臨していた頃のアイルランドを彷彿とさせるような、短いパスと二重三重のデコイランでスプリングボクスのDFラインに見事に穴を開けて奪ったトライもあった。

しかし特筆すべきは、このトライの前までに実に30フェイズに渡って、オールブラックスの波状攻撃を跳ね返し続けたスプリングボクスの守備力だ。オールブラックスも世界で屈指のフィジカルの強さを誇るが、トライライン前5mに迫ってからは、サイドアタックではほとんど前進できないほど、スプリングボクスの密集近辺のディフェンスは素晴らしかった。

ポゼッションもテリトリーもともにスプリングボクス51に対しオールブラックス49とほとんど差のない状態だったが、攻めでも守りでも強力なコリジョンでオールブラックスを疲弊させ続けたスプリングボクスがチャンスを確実に得点に結びつけた結果の勝利だった。

今シーズンの両雄の対決はこれで終了。次回はいよいよW杯本番での対決と予想される。
スプリングボクスがこのまま強力フィジカルを武器に五度目の栄冠を手にするのか、オールブラックスがこの試合で奪ったトライを参考に、新しい戦術でスプリングボクスを翻弄するのか。欧州の強豪各国、自国開催のオーストラリアの動向からも目は離せないが、覇権の行方はこの両雄の対決に大きく左右されることは間違い無いだろう。

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