上田綺世所属のリールを率いるダヴィデがPSGの牙城に挑む 「...の画像はこちら >>

かつて父とともにチームに帯同していたダヴィデ photo/Getty Images

単独監督として好スタート

パリ・サンジェルマンがルイス・エンリケ体制でチャンピオンズリーグを2年連続で制し、頂点に達した今、その牙城を脅かそうとしているのがダヴィデ・アンチェロッティだ。『MARCA』が報じた。

1989年生まれのダヴィデは、現在上田綺世が所属しているリールを率いている。2012-13シーズンにはパリ・サンジェルマンでフィジカルコーチとして経験を積んだ過去もある。

「みんなパリ・サンジェルマンが簡単に勝つと思っていた。でも、チームが一緒にプレイし始めるには時間が必要だった」

そう振り返るダヴィデは、現在2度目となる単独監督としての挑戦で好スタートを切っている。MFアイユーブ・ブアディ(9500万ユーロ)とFWフェルナンデス・パルド(6000万ユーロ)を失ったものの、リールは開幕4試合で10ポイントを獲得し、モナコ、レンヌと並んで首位に立っている。パリ・サンジェルマンには5ポイント差をつけており、直接対決では2-0とリードしながら追いつかれ、2-2で引き分けた。

リールが開幕4試合で10ポイントを獲得したのは、2016年のパトリック・コロ以来となる。

「サッカーでは結果を出すことがとても重要。でも、もっと良くできると思うし、もっと良くしなければならない。いずれにしても、ここに来られてとても幸せだし、居心地もすごくいい」

ダヴィデは、前任者ブルーノ・ジェネジオが築いたチームのスタイルを尊重し、4-2-3-1のシステムも継続している。

「私が来る前に、とても良い仕事がされていた。それを尊重している。すべてを変えたいとは思わない。動物は皮を変えても、アイデンティティを失うことはない。私たちも同じようにするべきだ」

自身が目指すのは、エネルギーと規律を備えた勇敢なサッカーだという。

「エネルギーと規律を持ってプレイするチーム、勇敢なサッカーを見たい。最優先はボールを失わないこと。2番目は失ったらすぐに奪い返すこと。そして、すぐに奪い返せないなら、奪い返すために組織された状態を保つこと。私たちには、維持しなければならない堅さがある」

その言葉通り、リールは柔軟かつダイナミックなスタイルで結果を残している。2020-21シーズンにはパリ・サンジェルマンからリーグ優勝を奪ったクラブが、再び王者への挑戦を始めている。

リールはリーグ・アンでボール保持率が44.49%と4番目に低く、総シュート数も43本で3番目に少ない。一方で、枠内シュートは24本を記録しており、リーグ4位の数字となっている。

特徴的なのがトランジションだ。ゴール前では決定力を発揮し、期待ゴール数(xG)が5.3であるのに対して、実際には7ゴールを記録。シュートのゴール成功率も16.28%と、リーグ・アンで3番目に高い。

リールはサイドを有効に使い、MFイーサン・ムバッペらのウイングを中央に入れる一方、外側ではサイドバックを高い位置に配置して相手を固定する。

右サイドバックのDFチアゴ・サントスは、リールの得点王争いで新加入の上田綺世と並んでいる。上田は前線で動きと深さをもたらし、2列目からゴール前へ進入するMFハーコン・アルナル・ハラルドソンを「10番」とする従来の攻撃にも変化を加えている。

父と同じ姓を背負いながらも、自らの道を歩むダヴィデ・アンチェロッティ。果たしてパリ・サンジェルマンの牙城を崩すことができるのだろうか。

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