ティンバーが治ればホワイトが怪我…… アーセナルはSBへの負...の画像はこちら >>

アーセナルのティンバー(左)とホワイト Photo/Getty Images

ともに試合メンバーに入ったのは5割ほど

CLを含めた今季4冠を狙うアーセナル。守備陣にはエズリ・コンサを新たに迎えて欧州屈指の選手層を構築したが、それでも開幕から怪我人が続き、現在は8人いる主力DFのうち4人が離脱するという事態となっている。



特に懸念されるのは右のサイドバックだ。第4節サンダーランド戦ではユリエン・ティンバーが復帰しベンチ入りしたが、スタメン出場したベン・ホワイトが鼠蹊部を痛めてピッチを後に。復帰したばかりのティンバーはさっそく出場を強いられることになった。

一方が治れば一方が負傷。ティンバーとホワイトはなかなか共に試合メンバーに入ることができない。『The Athletic』がとった統計によれば、両者が同じ試合のメンバーに選ばれたのは24-25シーズンでは全体の41.4%、25-26シーズンでは55.7%となっており、おおよそ5割ほどしか両者が揃った試合がないことがわかる。

現代サッカーにおいてSBはさまざまな役割を課されるポジションとなっており、特にアーセナルでは頻繁な上下動のみならず、中盤でのゲームメイクの役割もある。怪我と予防のパフォーマンス分析を専門とするKitman Labsのスティーブン・スミス氏は『METRO』に次のように語っている。

「アスリートの大多数は、それぞれのニーズに応じて異なる扱いを受けています。フルバック(サイドバック)は間違いなくフィールド上でもっとも過酷なポジションの1つであり、データもそれを裏付けています」

「90分間で走行する距離は一般的にセントラルMFがトップですが、正直なところサイドバックに求められるのは総走行距離というより、走り方。つまり同じレーンを何度も爆発的にスプリントしたり、急激な方向転換や動きの変化をしたり、スピードに乗ってリカバーしたかと思えば1分後にはまた前へ突進したりといった走り方です」

「ああいった繰り返しの高速負荷こそが、私たちが目にする軟部組織や筋肉のトラブルを引き起こす原因となるのです。だからアーセナル、スタッフ、そして選手たちにとって重要なのは、試合中のそうした負荷の蓄積を克服するための、非常に具体的な負荷管理なのです。
それは体に大きな負担をかけるからです」

幸いなことに国際試合期間を挟むため、ホワイトには回復の猶予ができる。しかし両SBが敵陣まで攻め込みながら、カウンターの局面では全力で戻ってカバーするアーセナルのプレイスタイルはどうしても負担が大きくなる。負傷再発の可能性も高いといえる。ティンバーも回復したばかりであり、予防には十全な注意が必要となる。

「アーセナルにとって今賢明なのは、彼(ティンバー)の負担を管理することです。ローテーションの機会を作り、彼に休息と回復、そしてエネルギー補給の機会を与えるべきです。アーセナルが目指すフィジカル面のパフォーマンスは非常に高いので、彼の過去の負傷歴とチームにとっての重要性を考えると、以前と同じ状態に陥らないようにするのはまったく理にかなったことです」

モスケラやコンサ、そして若いマーリ・サルモンも右SBでのプレイができる。ミケル・アルテタ監督のマネジメントは、長いシーズンを戦ううえでこれまでになく重要になっている。

編集部おすすめ