杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。


7月26日(日)の放送テーマは、「何をどれだけ? 食べながら備える食品の家庭備蓄」。農林水産省 食料安全保障室の横内真一(よこうち・しんいち)さんから、家庭備蓄の重要性や方法について話を伺いました。

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(左から)松井玲奈、横内真一さん、杉浦太陽



◆家庭で備える非常食の目安は?

農林水産省の調査によると、災害への備えとして家庭で食品を備蓄している人は約6割にとどまっています。大規模な地震などが発生すると、電気やガス、水道といったライフラインが1週間以上停止する場合があります。被害の状況によっては支援物資の到着が遅れたり、物流が止まってスーパーやコンビニで食品を購入できなくなったりする可能性もあるため、家庭では人数分の備蓄品を最低3日分、できれば1週間分を備えておくことが望ましいとされています。

なかでも欠かせないのが“水”です。1人あたり1日約3リットルが必要とされているため、1週間分となると2リットルのペットボトルが約11本になります。また、災害時でもできるだけ普段に近い食事ができるよう、カセットコンロとカセットボンベも必需品となります。カセットボンベは1人あたり1週間で約6本が必要とされています。

◆無理なく続けられる備蓄方法

備蓄の重要性は分かっているものの、水やカセットボンベを家族の人数分備えるとなると、かなりのスペースを確保しなければならず、なかなか始められない人も多いのではないでしょうか。そこで、横内さんは、日常生活のなかで無理なく備蓄を続けられる方法として「ローリングストック」を紹介します。

「ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、その消費したぶんを買い足すことで、常に一定量の食品が備蓄されている状態を保つための方法です」と説明します。


ローリングストックの魅力は、いつも購入する食品のストックを“少し増やすだけ”で始められる点です。使ったぶんを補充するだけなので手間がかからず、災害用の食品を保管するスペースを大きく確保する必要もありません。

また、非常食は「いざというときのため」と保管したままになりがちで、気付いたら賞味期限が切れていたということもあります。その点、ローリングストックは食品を循環させるため賞味期限切れの心配が少なく、日頃から賞味期限を確認する習慣も身に付きます。

◆家族構成に合わせた備蓄食品の選び方

続いては「備蓄食品の選び方」に注目します。食品を備蓄する際“保存期間の長さ”に目が向きがちですが、横内さんは栄養バランスを考えて選ぶことも大事と言います。「災害発生直後は、おにぎりやパン、カップ麺など、配りやすく保存もしやすい食品が中心になりがちです。こうした炭水化物は大切なエネルギー源ですが、そればかりが続くと栄養が偏り、体調を崩しやすくなってしまいます」と解説します。

特に意識したいのが、炭水化物とあわせて“たんぱく質”を確保することです。「たんぱく質を摂るためには『缶詰』が便利です。ツナやサバ、イワシなどの魚介の缶詰や、コンビーフ、焼き鳥など肉類の缶詰からでも手軽に摂ることができますし、当然、長期保存が可能です。また、そのまま食べられるものも多いので、備蓄食品としてとても優秀です」と説明します。


また、大規模災害時には、野菜不足によってビタミンやミネラル、食物繊維が不足し、便秘や口内炎などに悩む人も多いため、じゃがいもやたまねぎ、かぼちゃなど日持ちする野菜もローリングストックしておくと便利です。生の野菜を管理するのが難しい場合は、野菜ジュースやフルーツジュース、ドライフルーツ、フルーツの缶詰などを活用できますし、のりやひじきなどの乾物やフリーズドライのみそ汁なども、ビタミンやミネラル、食物繊維を補える備蓄食品として優れています。

◆家族に合った備蓄食品を選ぼう

備蓄する際、栄養面だけでなく、それぞれの家庭に合った食品を選ぶことも大切です。家族の好みを考慮するのはもちろん、赤ちゃんや高齢者をはじめ、食物アレルギーのある人、噛む・飲み込む機能が低下している人など、配慮が必要な家族がいる場合は、その人に適した食品を備えておく必要があります。

粉ミルクや食物アレルギーがある人向けの食品などは、災害時には入手しにくく物流の停滞も想定されることから、少なくとも2週間分の備蓄が推奨されています。また、甘いお菓子はリラックス効果が期待できるため、小さな子どもがいる家庭では、普段から食べ慣れているお菓子や飲み物を備えておくと安心です。

ここで、松井が最新の非常食を実際に試食してみることに。いただくのは、兵庫県立姫路商業高等学校 地域創生部の生徒の皆さんが考案し、農林水産省の表彰事業「ニッポンフードシフトセレクション」の家庭備蓄部門で最優秀賞を受賞したパンの缶詰「ふわ姫パン(ストロベリー味)」です。ひと口食べると、「缶詰のパンって“硬い”“パサパサしている”といったイメージがあったんですけど、すごくしっとりしてフワフワしています。味もイチゴの風味があって、非常食とは思えないおいしさです!」と驚きの声を上げます。

これを受け、最後に横内さんは、「いざというときに、苦手な味のものばかりだと心まで疲れてしまいます。普段から試食して、楽しく食品を備蓄していきましょう! そのためにもローリングストックがおすすめです」と呼びかけていました。


番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「食品の家庭備蓄」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“栄養バランスを考えて備蓄しよう!!”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“ローリングストック 実践しよう”と注目ポイントを挙げ、「食品の家庭備蓄について詳しく知りたい方は、農林水産省の家庭備蓄ポータルをご覧ください。食品の選び方以外にも、備蓄食品の収納テクニックや災害時の簡単レシピなど、実践的なアイデアが詰まっています」とコメントしました。

松井玲奈「非常食とは思えないおいしさ!」高校生考案“缶詰パン”に驚愕!食べながら備える「食品の家庭備蓄」のコツ

(左から)松井玲奈、杉浦太陽



<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm
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