「食費を減らそうと頑張るほど、なぜか出費が減らない」そんな悩みを持っていませんか? 実は、節約のつもりが逆に家計を圧迫する「NGな買い物習慣」に陥っているかもしれません。今回は「実はやってはいけない食費節約術」と今日から実践できる改善策を紹介します。


その節約、実は逆効果かも?食費が減らない人が無意識にやってい...の画像はこちら >>

食費の節約でやってはいけないこと。買い物を見直してムダを削ろう

 食品の値上げが相次ぐ中、家計の負担を少しでも減らしたいと考える方は多いのではないでしょうか。


「食費の節約」というと、多くの人は特売品やまとめ買いなど、「少しでも安く買う」ことを工夫しようとします。しかし、その工夫が逆に食費を増やしている可能性があることをご存じでしょうか。


 食費節約で大切なのは「安く買うこと」よりも、「必要なものを必要なだけ買い、最後まで使い切ること」です。まずは買い物の仕方を見直すだけで、フードロスや衝動買い、ダブリ買いなどの「ムダ」が減り、食費は自然と減っていくことでしょう。まずは日々の買い物から見直してみましょう。


今すぐ止めて!「やってはいけない買い物」9選

●「安いから」を理由に買う


 スーパーで「タイムセール」や「今日だけ4割引」といったあおり文句につられ、お得感だけで買ってしまう。


 もともと買う予定のものだったならお得に買えたことになりますが、「安いから」という理由だけで買うのは要注意です。特売のお菓子など、本来買わなくていいものを買えば、結局は食費アップにつながります。


 手に取る前に「これが定価でも買う?」「今日、買わなくてはいけないもの?」と自分に問いかける習慣をつけましょう。買い物の基準を「安いから」ではなく「必要だから」に変えるだけで、ムダ遣いを大きく防げるはずです。


●「見切り品」を最優先して買う


 ワゴンセールなど「消費期限が近い代わりに割引された商品」を必ずチェックし、買う。


 スーパーの見切り品コーナーで半額の生鮮食品を見つけると、「食費が半分で済む」と考えがちですが、それは「すぐに使わなければいけない」という条件と引き換えです。


 見切り品に飛びつく前に、「外食などの予定がなく、すぐに食べられそうか」「家に他に早く使わなければいけない食材はないか」を確認し、すぐに使えるものだけ買いましょう。


●セール品だけで献立を組み立てる


 特売品やセール品だけで調理することにこだわり、スーパーで献立を決める。


 事前に献立を決めず、スーパーで安く買えるもので献立を組むのは、一見賢い節約法に思えますが、うまくいくとは限りません。例えば「鶏胸肉の特売日だった」「牛乳がタイムセールになっていた」「ナスも安い」などと買い物かごに入れていくと、後で「結局、何を作ればいいんだろう?」と迷う組み合わせになってしまうこともあります。


 また、「安かったナスを使うために、豚ひき肉も買うか」というふうに、足りない別の食材を買い足す必要が生じることもあります。


 まずは大まかに献立を考えておき、スーパーでは必要な品がセールになっていたら優先して選ぶとムダが出にくくなります。慣れてきたら、「当初の献立では豚肉を使う予定だったけど、特売の鶏肉でもおいしく作れそう」と食材をセール品に置き換えることができないか考えるのもいいですね。


●何でもまとめ買いする


「カット野菜は割高だから、キャベツや白菜は丸ごと1玉」「単品よりも4個セットの方が1個当たりの価格は安い」というふうに、何でも丸ごとや大容量入りを買う。


 まとめ買いが節約になるのは、「上手に使い切れること」が前提です。家族の人数や食嗜好(しこう)によっては、使い切れずに持て余してしまう可能性があります。食べ切れずに野菜室でシナシナにしてしまっては本末転倒です。


 使い切れずにフードロスを出すぐらいなら、使い切れる分を買ってムダなく食べ切ることを優先しましょう。


●価格表記だけを判断基準にする


「1袋100円?安い!」などと、価格だけを見て買う。


「1袋100円」という数字だけに気を取られて「内容量」を確認しないままでは、実際に割安かどうかは判断できません。昨今の原材料や人件費の高騰に伴い、食品メーカーは価格をそのままに内容量を減らすなど苦肉の策をとっていることもあります。


 ですから価格だけでなく、内容量に対しての価格を意識して判断するようにしましょう。例えば同じものでも「100g入り100円」と「200g入り160円」なら、価格だけを見れば「100円」の方が安くても、内容量当たりの価格は「160円」の方が安くなります。200gをムダなく使い切れるなら、この場合は「160円」の品を買う方がお得といえます。


 価格だけでなくg当たり何円になるかの単価を、スマホの計算機を利用するなどして確認するようにしてみてください。スーパーによっては、g当たりの単価を値札に併記している場合もあります。


●1円でも安い店を探して何軒もはしごする


「肉はA店、乳製品はB店、卵はC店で水曜日に特売になる」などと、少しでも安い品を求めて複数のスーパーを行き来する。


 一見、合理的に思えますが、「見えにくいコスト」を含めればそうとも限りません。


 例えば移動にかかる時間や手間、交通費(ガソリン代)など、はしごするからこそ発生するコストが存在します。

それらのコストをかけてはしご買いしたとしても、各店が価格競争にしのぎを削る中、店舗ごとにそこまで大きな差がつくことは考えにくく、せいぜい1商品につき数円~数十円というところではないでしょうか。


 それなら買い物先を絞り、その店の特売日やタイムセール実施時刻を把握して安く買う工夫をした方が、時間も体力もムダに使わず効率的な買い物といえるでしょう。


●ポイントゲットに目がくらむ


 ポイントアップデーや「1,000円ごとに1スタンプ」など、おまけで付くポイントをゲットすることを重視して買う。


 ポイントを上手にためる「ポイ活」は家計にとってプラスになりますが、「水曜日はポイント10倍だから買っておくか」「あと500円でもう一つスタンプが付くから、何か追加しよう」という思考になったら注意が必要かもしれません。たとえ日頃1%のポイントが10倍で10%分付いたとしても、そのために不要な出費が増えてしまっては意味がありません。


 ポイントは最重要目標にするのではなく、「もともと予定していた買い物が、ポイントのおかげでさらにお得になった」くらいのスタンスで楽しみましょう。


●「絶対に自炊する」と意気込む


 食費節約のために毎日全てを自炊するルールを自分に課し、買い物も調理も頑張ろうとする。


 自炊することは節約に大きなプラスになりますが、節約のために毎日全て自炊するルールを課すと、「今日も自炊しなければ」と思ってスーパーに寄り、本来必要ではないお菓子やアルコールを買ったり、結局外食に逃げたりしてしまうかもしれません。


 ストレスをためて反動買いにつながるくらいなら、「毎日絶対に全てを自炊する」のではなく「ムリなく自炊を増やす」気持ちで取り組むことをおすすめします。例えば「ごはんをまとめて炊いて冷凍保存しておき、総菜だけ買う」でも、全てを自炊するよりお金はかかったとしても、外食よりは安く済むはずです。


●珍しい料理や調味料にこだわる


「せっかく自炊するからにはおいしく作らなくては」とジャンルごとに調味料をそろえたり、さまざまなドレッシングを買ったりする。


 自炊を続ける要素として「おいしく食べる」ことは確かに大切ですが、最重要要素としてしまうと出費は増えてしまいます。


 例えば「本格的な中華を作りたい」なら豆板醤(とうばんじゃん)や甜面醤(てんめんじゃん)、紹興酒などが、「南インドカレーの現地の味を楽しみたい」ならスパイスやハーブが多数必要になります。一つ一つはそれほど高額ではなくても、ちり積も効果で総額はかなりのものになり得ます。


 また、せっかく買ったのに数回しか使わず、冷蔵庫の隅で存在を忘れ去られたまま消費期限が切れてしまうことも珍しくありません。


 日頃の食事は、基本的な調味料だけで作れる家庭料理をメインに考えてはいかがでしょうか。定番の家庭料理レシピなら、しょうゆやみそ、塩・こしょうなどで作れるものが多数あります。「数少ない調味料を頻繁に使う」調理スタイルなら、余らせてムダにしてしまう危険もグッと減らせます。


まとめ:食費節約はまず「買い物」の考え方を改めるところから

 必ず必要となる「買い物」を通して、食費を節約するための考え方を紹介しました。


 食費節約のための買い物を考えたとき、真っ先に「安い食材を探すこと」を意識しがちです。しかし、本当に見直すべきは「何を買うか」ではなく「どう買うか」です。


 特売品の買いすぎやまとめ買い、ポイント還元につられた予定外の買い物など、節約のつもりで続けていた習慣が、実はフードロスや余計な出費を増やしているケースは少なくありません。


「安さ」を追い求めるのではなく、「適正な量を買う」「本当に必要なものだけを選ぶ」というシンプルな考え方こそ、食費を下げる大きな原動力となります。ぜひ、今日の買い物から意識してみてください。


(しま)

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