SpaceX(スペースX)は8月5日5時(日本時間)、上場後初となる決算を発表しました。同社が「宇宙・通信・AI」の3本柱で驚異的な収益成長を遂げていることが明らかになりました。

一方でロケットやAI関連では巨額の投資が続いています。


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【解説】スペースX初決算!ベールを脱いだイーロン・マスクによる「宇宙×AI」の収益力
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総収益は「92%増」

 今回のSpaceX(スペースX:SPCX)の第2四半期決算で特に注目すべきポイントは以下の四つです。


●全体成長の加速:総収益は前年同期比92%増の78億ドルに成長


●通信部門の堅調な伸び:Starlink(スターリンク)の加入者数は1,200万人に倍増し、強力なキャッシュ創出源となっている


●AI部門の躍進:同部門の収益は前年同期比247%増の26億ドルへと急拡大し、部門別の調整後EBITDAも11億ドルの黒字に転換


●強固な財務基盤:1,000億ドルの手元資金と475億ドルの受注残高を背景に、大型ロケット(Starship:スターシップ)やAIへの四半期の設備投資で約184億ドルの巨額投資


  以下はSpaceX(スペースX)の各セグメント別の業績サマリーです。


<SpaceX(スペースX)のセグメント別 業績サマリー>(100万ドル) 項目 26年4-6月期 26年1-3月期 25年4-6月期 収益 Space $962 $619 $746 Connectivity $4,291 $3,257 $2,588 AI $2,561 $818 $737 合計 $7,814 $4,694 $4,071 営業利益/損失 Space ▲$542 ▲$662 ▲$369 Connectivity $1,656 $1,188 $923 AI ▲$1,257 ▲$2,469 ▲$1,524 合計 ▲$143 ▲$1,943 ▲$970 部門別調整後EBITDA Space ▲$205 ▲$351 ▲$93 Connectivity $2,597 $2,087 $1,583 AI $1,146 ▲$609 ▲$276 合計 $3,538 $1,127 $1,214 設備投資 Space $1,174 $1,052 $946 Connectivity $1,367 $1,332 $1,130 AI $15,828 $7,723 $749 合計 $18,369 $10,107 $2,825 出所:SpaceX(スペースX)決算資料より楽天証券経済研究所作成
注:▲はマイナスを示す

クラウド契約が業績下支え

 SpaceX(スペースX)はStarlink(スターリンク)をはじめとして市場の予想を上回る売上成長を見せています。懸念の一つだったAI事業も新規のクラウド契約によって支えられている構図となっています。


 データセンター計算能力は前年同期の0.4GWから1.4GWへと約3.5倍に急拡大しています。四半期で約158億ドルもの巨額投資(Capex)を行い、インフラ構築を加速させています。


 クラウド契約は自社の計算資源を顧客に提供するもので141億ドルの受注を獲得しました。これがけん引役となり、AI部門の収益は26億ドルへと成長し、調整後EBITDAで11億ドルの黒字化を達成しました。


 600億ドルでの「Cursor」買収合意や、コーディングなどに特化した最新AIモデル「Grok 4.5」のリリースにより、単なるインフラ提供にとどまらず、ソフトウエア開発の自動化など企業向けのAIソリューション全体を支配しようとしています。


「ロックアップ解除」が株価下押し

 次に、SpaceX(スペースX)の株価を見てみましょう。


<SpaceX(スペースX)の株価推移>(ドル)
【解説】スペースX初決算!ベールを脱いだイーロン・マスクによる「宇宙×AI」の収益力
出所:MARKETSPEEDII(2026年8月5日時点)

    SpaceX(スペースX)の株価については継続的な売り圧力もあります。その主因は、今後、予定されているロックアップの解除です。ロックアップとは株主に対して売却の制限を掛けるもので、それがこれから段階的に解除されていきます。


    その初回が2026年8月6日です。これにより内部関係者や初期投資家の株式が売却できるようになり株価には下押し圧力となります。株価の値動きも荒くなることも考えられるのでSpaceX(スペースX)へ投資をする場合は、6日のロックアップ解除後の様子を見てから少額に分けて投資をするのが良いと考えています。


(茂木 春輝)

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