デル・テクノロジーズの2027年1月期2Qは、57.7%増収、営業利益3.04倍。AIサーバーが今1Q売上高161.32億ドル、受注高244億ドルから今2Q売上高164.01億ドル、受注高609億ドルへ受注が大幅増。

AIインフラの制御にCPUが重要になったため従来型サーバーも好調。来期も業績好調が続こう。目標株価を720ドルとする。


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決算レポート:デル・テクノロジーズ(業績好調。AIサーバーが大幅増)
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本レポートに掲載した銘柄:デル・テクノロジーズ(DELL、NYSE)


1.デル・テクノロジーズの2027年1月期2Qは、57.7%増収、営業利益3.04倍。

 デル・テクノロジーズの2027年1月期2Q(2026年5-7月期、以下今2Q)は、売上高469.71億ドル(前年比57.7%増)、営業利益53.85億ドル(同3.04倍)となりました。AIサーバー、従来型サーバーとネットワーキング機器のいずれもが好調で前年比、前四半期比ともに大幅増収増益となりました。


 今2Qをセグメント別に見ると、インフラストラクチャー・ソリューションズ・グループ(ISG、AIサーバー、従来型サーバー、ネットワーク機器、ストレージなど)は、売上高317.82億ドル(同89.2%増)、営業利益47.81億ドル(同3.25倍)となりました。このうちAIオリエンテッドサーバー(以下AIサーバー)の売上高は164.01億ドル(同99.8%増)となりました。四半期ベースでは、前4Q89.52億ドル→今1Q161.32億ドル→今2Q164.01億ドルとなりました。一般企業向け、ネオクラウド(コアウィーブ、ネビウスグループなどの新興データセンター事業者)向けの両方で需要が強い状態が続きましたが、DRAM、NANDの不足によって四半期ごとの売上高が影響されている模様です。AIサーバーは需要が供給を上回る状態になっており、今1Q売上高161.32億ドル、受注高244億ドル、受注残高513億ドルに対して、今2Q売上高164.01億ドル、受注高609億ドル、受注残高950億ドルと、受注高、受注残高が急増しています。


 また、従来型サーバー&ネットワーキングは105.31億ドル(2.22倍)となりました。

前4Q58.53億ドル→今1Q85.43億ドル→今2Q105.31億ドルと順調に伸びています。ネオクラウド、一般企業向けともにAIインフラの中で各種の制御を行うCPUが重要になっていることを反映しています。


 ストレージも今2Q48.50億ドル(同25.8%増)と順調でした。


 クライアント・ソリューションズ・グループ(CSG、主にパソコン)は、売上高150.34億ドル(同20.2%増)、営業利益11.42億ドル(同42.2%増)と順調でした。このうち、コマーシャル(企業向け)の売上高は131.92億ドル(同22.4%増)、コンシューマ(消費者向け)は18.42億ドル(同7.0%増)となりました。コマーシャルは単価の高いAIパソコンが牽引しました。


 AIサーバー、従来型サーバー、ストレージ、AIパソコンの売上高の伸びは一般企業のAIインフラ投資増加の動きを表しています。


 全社営業利益率は今1Q8.3%から今2Q11.5%へ改善しました。AIサーバーはエンジニアリング、設計、導入などに手間がかかるため、他製品ほど採算は良くない模様ですが、従来型サーバー、ネットワーク機器、セキュリティ関連製品、ストレージの伸びによって営業利益は改善しました。


表1 デル・テクノロジーズの業績
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株価 524.14ドル(2026年9月4日)時価総額 338,070百万ドル(2024年9月4日)発行済株数 652百万株(完全希薄化後、Diluted)発行済株数 645百万株(完全希薄化前、Basic)単位:百万ドル、%、倍出所:会社資料より楽天証券作成。注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。注2:EPSは完全希薄化後(Diluted)発行済株数で計算。ただし、時価総額は完全希薄化前(Basic)で計算。注3:会社予想は予想レンジのレンジ平均値。

表2 デル・テクノロジーズのセグメント別業績(四半期)
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単位:100万ドル出所:会社資料より楽天証券作成。

グラフ1 デル・テクノロジーズのAIサーバー売上高、受注高、期末受注残高
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単位:100万円、出所:会社資料、各四半期決算電話会議より楽天証券作成

2.会社側は今3Q、2027年1月期通期とも好業績を予想。

 会社側の今3Q業績ガイダンスは表3の如くです。今3Qの全社売上高会社予想は490億ドル(前年比81.4%増)、このうちAIサーバーは190億ドル(同3.37倍)と今2Qよりさらに増加する見込みです。


 AIサーバーの増加によって全社営業利益率は今2Qから下がると予想されますが、全社で好調な業績が続くと予想されます。


 また、会社側では2027年1月期売上高を1,920億ドル(前年比69.1%増)とし、前回会社予想の1,670億ドル(同47.1%増)から上方修正しました。通期のAIサーバー売上高は740億ドル(同3.0倍)と会社側は予想しています。


 AIサーバーの受注残高が今2Q末950億ドルに達し、受注高、受注残高ともに当面伸びると予想されることを考えると、来期2028年1月期のAIインフラ関連製品、AIサーバー、従来型サーバー、ストレージ、AIパソコン、ネットワーク機器、セキュリティ機器も高い伸びが予想されます。


 これらの状況を分析した結果、楽天証券では、デル・テクノロジーズの2027年1月期を売上高1,920億ドル(前年比69.1%増)、営業利益200億ドル(同2.45倍)、2028年1月期を売上高2,810億ドル(同46.1%増)、営業利益350億ドル(同75.0%増)と予想します。


 AIサーバー売上高は、2027年1月期740億ドル(同3.0倍)、2028年1月期1,300億ドル(同75.7%増)と好調が予想されます。エヌビディアの2028年1月期売上高の会社予想が前年比約70%増なのでデルのAIサーバーもそれ以上の伸びになると予想します。ただし、従来型サーバー、ストレージ、パソコンの伸びはAIサーバー以下の伸びになると思われるため、2028年1月期の全社増収率は2027年1月期から鈍化すると予想します。


 また、営業利益率はAIサーバー売上高と全社売上高の伸びによって改善すると予想します。


表3 デル・テクノロジーズの業績ガイダンス2027年1月期3Qガイダンス
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表3 デル・テクノロジーズ 2027年1月期3Qガイダンス

2027年1月期通期ガイダンス
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出所:会社資料より楽天証券作成

表4 デル・テクノロジーズのセグメント別業績(通期)
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単位:100万ドル出所:会社資料より楽天証券作成。

3.デル・テクノロジーズの今後6~12カ月間の目標株価を、720ドルとする。

 デル・テクノロジーズの今後6~12カ月間の目標株価を、720ドルとします。


 楽天証券の2028年1月期予想1株当たり利益(EPS)42.64ドルに対して、AIサーバーと従来型サーバーの成長性、2029年1月期以降の業績鈍化リスク、米国の利上げが株価に与える影響、もともとサーバーメーカーの株価収益率(PER)は低いことを考慮して、今のPER水準よりも低い想定PER15~20倍を当てはめました。


 中長期で投資妙味を感じます。


本レポートに掲載した銘柄:デル・テクノロジーズ(DELL、NYSE)


(今中 能夫)

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