「道東道」どこまで延びる?

 北海道の千歳市と釧路市、および足寄(あしょろ)町を結ぶ道東道は、道央エリアと道東エリアの都市圏を結ぶ主要なネットワーク道路です。その一方、釧路からさらに東に向かう“続き”の区間の整備も計画されています。

将来的に、どこまで延びる道路となるのでしょうか。

「日本最東端への高速」道東道、“釧路より東”はどうなってる?...の画像はこちら >>

 道東道は、2024年12月に阿寒IC~釧路西IC(いずれも釧路市)間の17.0kmが開通。またこれに併せて、それまで釧路外環状道路の一部であった釧路別保(べっぽ)ICも道東道に組み込まれています。これにより、釧路市街地から千歳市の千歳恵庭JCTを経由し、札幌方面へと1本の道路で行き来できるようになりました。

 ただ、道東道の法定路線名は「北海道横断自動車道 根室線」であり、法令上は道内最東端の根室まで通じることになっています。

 釧路別保ICからさらに東へ向かうルートとして計画されているのが、いずれも国道44号バイパスとなる別保尾幌(おぼろ)道路と尾幌糸魚沢(いといざわ)道路です。

 まず別保尾幌道路は、2025年度に新規事業化された路線です。釧路別保ICから東方向へ分岐し、厚岸(あっけし)町尾幌までの約21.2kmを結びます。道路は国道44号の現道の南側へ整備する計画で、釧路町内には釧路上別保IC(仮)が整備される一方、厚岸町内はノンストップで尾幌IC(仮)までを結びます。なお、トンネルはなく全線の92%ほどが土工で構成される見込みです。

 また、別保尾幌道路に連続するかたちで、厚岸町内の24.7kmを横断するのが尾幌糸魚沢道路です。こちらは2019(平成31)年度に事業化され、2021(令和3)年度から工事がスタート。

地震発生時の津波による浸水リスクを考慮し、ルートの大半は現道よりも内陸側に整備される予定です。

 ちなみに、厚岸町からさらに東のルートは「糸魚沢~温根沼(おんねとう)」間が未事業化、そして最も東にあたる「根室道路」(7.1km)が開通済みという状況です。全てできれば、おおよそ400km弱の道のりになると見られます。

 現状、根室道路の西端である温根沼ICから、釧路別保に至る主要ルートは国道44号となっていますが、大半は片側1車線であるうえに、一部には起伏が大きく、カーブが連続する区間も存在します。

 このため、トレーラーなどの大型車が複数台連なってしまうと、追い越しが困難になり、クルマの流れが滞ることも。厚岸町の東隣にある浜中町と、釧路市街を頻繁にクルマで行き来している男性によれば、「霧多布岬(浜中町)と釧路空港は、流れがスムーズなら片道1時間半少々で行き来できるが、混雑に巻き込まれると到着時間が一気に読めなくなる」そうです。別保尾幌道路、尾幌糸魚沢道路の合計およそ45.9kmが完成すれば、こうした交通事情も大きく変容するでしょう。

【写真・地図で見る】国道44号から「道東道で一番東にあるIC」へ

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