愛知県が“不毛の地”と呼ばれていたのが、スタートアップ企業、いわゆる若い企業の定着です。その“不毛地帯”が今、変わろうとしています。



愛知県大府市にあるバイクの販売店。日本人の従業員とともに扉の取り付け作業を行っているのは、インド人の2人です。

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(ホンダトーヨー住器 本田晃英社長)
「どうしても若手、新しい人は入りにくい状況で、そんな中、果敢に積極的に働いてくれてありがたい」

今や外国人従業員は、人手不足に苦しむ現場の救世主。彼らを派遣しているのが、4年前に設立された名古屋市昭和区の「iTips(アイティップス)」です。

製造業が集まる愛知にスタートアップ企業は根付くか…仕掛けるのは三菱UFJ銀行のキーパーソン 愛知・名古屋市
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インドで職人を育成「“日本のもの作り”を世界に広めたい」

インドで職業訓練校を運営し、1年間のプログラムを経て、日本の製造業の工場などに人材を派遣している、いわゆるスタートアップ企業です。

(アイティップス クマール・ラトネッシュ代表取締役)
「“日本のもの作り”を世界に広めていこうと思っていて、職人の育成を行っています」

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オフィスは、名古屋にある日本最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」にあります。

(ラトネッシュさん)
「外国人紹介というビジネスが、あまり世の中的に評価されにくい状況にある。こういった施設(STATION Ai)に入ることで、10倍ぐらい信頼度が増している」

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愛知県は製造業が盛んな一方、短期間で資金を調達し、急成長を目指すスタートアップが根付きにくいとされ、“不毛の地”と呼ばれてきました。県や大手企業がスタートアップ支援のため、おととし開業したのが「STATION Ai」。入居する企業は600社を超え、地元企業との共同プロジェクトは300以上にのぼります。

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「時間があれば来ている」“仕掛け人”の三菱UFJ銀行顧問は

(大石邦彦アンカーマン)
「STATION Aiには何回ぐらい来ている?」
(三菱UFJ銀行 高原一郎常任顧問・前副頭取)
「数え切れない。時間があれば来ている」

三菱UFJ銀行の高原一郎顧問。長年、スタートアップと地元企業とのマッチングに力を入れていて、ラトネッシュさんと大手自動車メーカーとの橋渡しもしました。

(三菱UFJ銀行 高原一郎常任顧問・前副頭取)
「(ラトネッシュさんとは)ここの廊下で『ちょっと話をさせてもらってもいいですか』と話しかけて名刺を渡したのがスタート。インドに興味のある企業は多いし、立ち話ですごく盛り上がっちゃって」
 

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(高原常任顧問・前副頭取)
「(この地域は)世界有数の産業基盤を有している。ここに世界中、日本中のスタートアップが寄ってくれば、新たな革新ができれば新たな価値が生まれる。それがこの地域の発展につながる」

スタートアップの発展のためにメガバンクが果たせる役割とは…

(高原常任顧問・前副頭取)
「銀行の大きな役割ってやっぱ繋ぐっていうとこあるので、まさにこの繋ぎ役が我々がスタートアップの発展で果たすべき役割。いろんな会社さんの経営課題がわかってるので、ここの会社とこの会社ってひょっとしたら合うんじゃないかって。STATION Aiっていう場所は企業と企業のお見合いの場みたいなもの」
(大石邦彦アンカーマン)
「じゃあ(高原さんが)恋のキューピッド役っていうこと?」
(高原常任顧問・前副頭取)
「そうですね」

ことし6月に中部駐在の副頭取から現在の肩書となった高原顧問ですが、「今後もこの地域の経済、スタートアップと向き合い続ける」と強調します。

(高原常任顧問・前副頭取)
「私は“グローカル”という言葉をよく使う。グローバルで展開している銀行でもあるし、地域に根ざした銀行でもあるので、この地域の人がどんな生活をしているかもよくわかっている。グローバルのノウハウをこの地域で展開できるし、地域の企業をグローバルに発信できる銀行でもある。私の前の副頭取も前の副頭取も実はこの地方に残っている。副頭取時代もそうだが、銀行員としていろいろな経験をしているし、いろいろな客と知り合っている。ここを生かしながらいかに地域のために役立てるか」
(大石邦彦アンカーマン)
「つまり私がぷらっと来たら、今後もここ(STATIO Ai)で動き回っている高原さんと合える?」
(三菱UFJ銀行 高原一郎常任顧問・前副頭取)
「それはもう全然変わらない」

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