文章はまず、漢字の起源をめぐる歴史はすなわち中国文明が興る歴史であり、少なくとも5000年の歴史を持つと説明。
また、「漢字は世界でもっとも複雑な文字であり、世界でもっとも美しい文字でもある」と論じるとともに「書法を形成させることができる唯一の文字」とまで断言。さらに「日本人や韓国人が習う毛筆はすべて漢字。もっとも恨めしいのは日本人で、漢字の一部を盗んで自分たちの文字として使っている」など、乱暴な論理まで展開した。
そのうえで、「世界が漢字を重視し始めており、漢字のタトゥーも流行し始めた」と紹介。一方で、外国人にとって漢字は単に図形的に美しいに過ぎないとし、元NBA選手のキャンビーが「勉族」という奇妙なタトゥーを肩に入れていたほか、背中に大きく「猪」(中国語でブタを意味する)のタトゥーを施したオランダ人などの例を示した。
いかにも中国らしい、自らの文化の偉大さをあげつらう大げさな文章だ。「世界でもっとも美しい」、「唯一書法が成り立つ文字」という記述にはいささか傲慢さを覚える。一方、わざわざ「中国漢字」と説明したり、「日本が漢字の一部を盗んだ」としたりする裏には、器量の狭さすら感じる。
漢字自体は素晴らしい文化であり、世界の人びとが関心を持つのは自然なことかもしれない。しかし、あまりにも「中国のもの、中国のもの」と強調し続ければ鬱陶しがられることになり、そのイメージは逆に低下しかねない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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漢字が読めることは「栄誉」と感じる 50歳以上の韓国人