AV親バレ問題で浮き彫りになった鈴木涼美と紗倉まなの違い...AVへの嫌悪を受け入れる鈴木と偏見に抗い続ける紗倉

2017年8月17日 12時25分

左・紗倉まな『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)/右・鈴木涼美『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)

[拡大写真]

「私はあなたが詐欺で捕まってもテロで捕まっても全力で味方するけど、AV女優になったら味方はできない」

 元AV女優で元日本経済新聞記者という異色の経歴をもち、現在は作家として活動している鈴木涼美は、先日出版したエッセイ集『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)のなかで、AV出演の過去が家族に知られた結果、母から上記のような言葉をかけられたと明かし、読者を驚かせた。

 というのも、「週刊文春」(文藝春秋)2014年10月9日号に「日経新聞記者はAV女優だった! 70本以上出演で父は有名哲学者」と題された記事が掲載されて以降、彼女は「元AV女優で元日本経済新聞の記者」というインパクトの強い肩書きを打ち出しながら、社会学者・作家として活動していたからだ。

 彼女が家族にAV出演の過去がバレたのは週刊誌報道の4年前。復縁の可能性を絶たれた元恋人が逆上して彼女の親にメールを送ったのがきっかけだという。それから、鈴木氏の母親は亡くなるまでAV女優として働いていた経歴を許すことはなかったのだそうだ。

 現在、AV出演強要問題に関する社会的議論が続いているが、それと並行するようにここ最近は、恵比寿マスカッツのようにタレント業も兼務する存在が出現したことで「AVに出演する」ということへの心理的ハードルが下がり始めたと指摘される流れもあった。

 ただ、そのような例は、AV出演をめぐる社会認識のいち側面であって、世間にはやはり根強い偏見と拒否感がある。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。