今年5月、ワールドツアーの日本公演を発表したメタルダンスユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」。アメリカ・カンザスシティで行われた「WORLD TOUR 2018」ツアー初日公演(5月8日・現時地時間)後には“お告げ”があり、10月に幕張と神戸で公演を行う、とアナウンスされた。

と、ここまで読んで、ワールドツアーだの“お告げ”だの、あまりピンとこない方もいるかもしれない。そんな方々のために、BABYMETALとは何か、これまでの軌跡を中心に、現在話題となっている秋の日本公演やメンバーYUIMETAL(ゆい)の休業についてまとめた。


BABYMETAL(ベビーメタル)とは


BABYMETALは名前から想像できるとおり、ヘヴィメタルの音楽&ダンスユニットだ。「BABY」と「METAL」を組み合わせたユニット名で、「BABYMETAL」とスペースなしの英語表記が正式ユニット名で、ベビメタと呼ばれることも多い。所属事務所はアミューズ。

アミューズには、岸谷五朗や深津絵里などの実力派に加えて佐藤健、神木隆之介、三浦春馬、野村周平など若手人気俳優が所属しているが、特に多くの売れっ子ミュージシャンを抱えることでも知られている。サザンオールスターズ、福山雅治、Perfume、ポルノグラフィティ、星野源、高橋優、ONE OK ROCKなどがアミューズに所属している。
ミュージシャン中心の芸能プロダクション、と言ってもいいかもしれない。そんなアミューズが、企画からプロデュースまで手がけるのがBABYMETALだ。

BABYMETALの構想、コンセプト


「アイドルとメタルの融合」がテーマで、BABYが可愛さを、METALが激しさを示すと同時に「新しいメタルが誕生する」という願いが込められている。メンバー3人の可愛らしさとメタル音楽の激しさのギャップ感が話題となり、国内外で人気となった。

また、BABYMETALはメタルを司る神“キツネ様”に選ばれし者たちであり、その神の言葉に導かれ、「メタルで世界を一つにする」という使命(「メタルレジスタンス」と呼ばれる)を果たすべく活動している、という設定。そのため、「キツネ」や「FOX」という言葉をはじめ、BABYMETALならでは用語や言い回しは多い。

結成のきっかけは、プロデューサーであるアミューズの小林啓(KOBAMETAL)が、メインボーカルのSU-METAL(中元すず香)が当時所属していた「可憐Girls」の解散コンサートを見たこと。
中元すず香の伸びやかな歌声に着目し、この声とメタルサウンドを組み合わせることを思いつく。「メタルアプローチの曲を少年少女合唱団が歌う」ようなイメージを表現しようと考えた。アミューズではすでにテクノ+アイドルを組み合わせたPerfumeが商業的な成功を収めていたことから、この組み合わせもきっと成功すると感じたそうだ。小林氏が大のメタルファンであることも影響している。

中元すず香を中心メンバーとして他メンバーを探すも、中元に並ぶ存在になかなか巡り合えず、結果的に“中元の周りを舞う天使たち”、というイメージに変更してメンバーを選んだという。

中元すず香は「可憐Girls」解散後、アミューズのアイドルユニット「さくら学院」に参加。
BABYMETALのメンバーに選ばれた水野由結と菊地最愛も、さくら学院に“在校”していた。中元は2012年、水野と菊地は2014年に 同ユニットを“卒業”している。

メンバー


BABYMETALのメンバーは下記の3人。スクリームとは合いの手やコーラスの担当のことで、BABYMETALでは公式にそう呼んでいる。また、2017年12月の広島公演以降、YUIMETALの出演はない(2018年8月時点)。

・SU-METAL(スゥメタル・中元すず香)/ボーカル、ダンス
 1997年12月20日生まれ


・YUIMETAL(ユイメタル・水野由結)/スクリーム、ダンス
 1999年6月20日生まれ


・MOAMETAL(モアメタル・菊地最愛)/スクリーム、ボーカル
 1999年7月4日生まれ


略歴


最初からBABYMETALとして活動していたわけではない。前述のアイドルユニット・さくら学院の「重音部」として結成されたのが始まりである。BABYMETALのこれまでの軌跡は下記のとおり。


・2010年
アミューズのアイドルユニットさくら学院の部活動、重音部として始動(三人ともさくら学院のメンバーだったが後に卒業)

・2011年
2月 ユニット名を「BABYMETAL」と発表

10月 トイズファクトリーが「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のミュージックビデオをYouTubeで公開、海外でも話題になる

・2012年
10月 初のワンマンライブをShibuya O-EAST(東京)にて開催

11月 海外での初公演となる「Anime Festival Asia 2012」(シンガポール)に出演

・2013年
1月 シングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でメジャーデビュー。これが「メタルレジスタンス」のスタート、本格的な活動の始まりとなる

2月 中元すず香のさくら学院卒業後も、BABYMETALの活動は継続すると発表

5月 初ワンマンライブツアーを東京・大阪(全3公演)にて開催 ※初の全曲生演奏

12月 シンガポールで国外初ワンマンライブを行う

この年の5月~年末にかけて多数のロックフェスやイベントに出演、知名度が上がる

・2014年
2月 台湾にて、ソニック (ChthoniC、閃靈樂團)とのツーマンライブを実施
   音楽番組に初生出演(テレビ朝日「ミュージックステーション」)
   1stアルバム「BABYMETAL」発売、これを機に海外での知名度が飛躍的に上がる

3月 日本武道館でワンマンライブ公演、女性アーティスト史上最年少記録を更新(更新前は、15歳1カ月の岩井小百合)

7月~9月 初のワールドツアー。フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、日本で公演

7月~8月 レディー・ガガ北米ツアー「Lady Gaga's artRave - The ARTPOP Ball」にオープニングアクトとして出演(アメリカにて計5公演)

11月 ワールドツアーの追加公演をアメリカ、イギリスで実施

・2015年
1月 初のライブアルバム「LIVE AT BUDOKAN 〜RED NIGHT〜」がオリコン週間チャート初登場3位を記録。女性アーティストのライブアルバムがTOP3に入るのは、日本人で24年ぶり(1990年6月4日Wink「Shining Star」以来)、海外アーティストを含めると11年ぶり(2003年11月17日女子十二楽坊「奇跡」以来)

ライブ映像作品「LIVE AT BUDOKAN 〜RED NIGHT & BLACK NIGHT APOCALYPSE〜」がBlu-ray総合で1位を記録し、平均15.7歳で女性アーティスト歴代最年少記録を更新(それ以前は16.6歳で「ももいろクローバーZ」が記録を保持)

3月 アルバム「BABYMETAL」が「第7回 CDショップ大賞 2015」大賞を受賞

5月~8月 日本、メキシコ、カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリアなどを巡る2度目のワールドツアーを実施。6月の幕張メッセでは全席オールスタンディングで約2万5000人を動員。国内外で追加公演が行われたほか、海外のロックフェスへの出演も

5月~6月 欧米でのCD発売を開始

9月~ 初めての全国ツアーを実施。
大阪、北海道、福岡、愛知、東京、神奈川の全10公演

・2016年
4月 2ndアルバム「METAL RESISTANCE」を世界同時発売。オリコン週間チャート初登場2位、イギリス、アメリカ、オーストラリアなど海外でもチャート入りし、全米では坂本九のアルバム(1963年)以来53年ぶり、史上2組目の日本人アーティストTOP40入り(アメリカ・ビルボード誌の総合アルバムチャート39位)

4月~ 3度目のワールドツアー開催

9月 東京ドーム公演で計11万人を動員。日本のメタルバンドとしてはX JAPAN以来2バンド目のワンマン公演

12月~2017年6月 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、コーンらの国内外のツアーに参加、オープニング(サポート)アクトを務める

・2017年
6月 ロサンゼルスでワンマンライブを開催

7~8月 「5大キツネ祭り in JAPAN」と題した東名阪ツアー実施

9~10月 「巨大キツネ祭り in JAPAN」(アリーナツアー)を埼玉・大阪で開催

12月 メンバーSU-METALの20歳記念公演を広島で開催。YUIMETALが体調不良で欠席

・2018年
5~6月 アメリカ・ヨーロッパツアーを実施。YUIMETALの参加はなく、2人のダンサーを加えた構成で行われた

特徴


・ヘヴィメタル+アイドル
サウンド、ライブパフォーマンスともにヘヴィメタルの形式をとりながら、BABYMETAL独特の要素が加えられている。ゴシック調の衣装や、前述の“キツネ様”に関連する言い回しやサインなどが特徴的だ。ロックの定番サインであるメロイックサイン(小指と人差し指を立てるサイン)のかわりに、キツネサインが使われる。
ちなみにキツネサインは、KOBAMETALがメロイックサインを教えていた際に、メンバーが「影絵でキツネを作るように遊び始めたのをおもしろいと思って取り入れた」もの。

また、代表曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」「ギミチョコ!!」のように、従来のヘヴィメタルにはなかった少女らしいテーマや独特なワードが使われることも多い。重厚なメタルサウンドにこれらの歌詞が乗るミスマッチ感は、アイドルがメタルを歌い踊るギャップ感とともに、BABYMETALの特徴であり魅力でもある。ダンスの振り付けは、Perfumeの振り付けや星野源の楽曲「恋」(恋ダンス)などで知られるMIKIKO(MIKIKOMETAL)が手がける。

・神バンド
BABYMETALの最大の転機となったのは、“神バンド”と呼ばれるバックバンドの登場だったかもしれない。2012年10月、初めてのワンマン公演の終盤に登場した神バンドは、以来その演奏力が国内外から高く評価されている。それまでのカラオケ音源から、本格的なヘヴィメタルへの移行とも呼べるだろう。神バンドについては別項をご覧いただきたい。

・国内のみならず海外でも人気
海外での多数の公演やフェスへの参加など、日本だけではなく世界的な活躍もBABYMETALの特徴のひとつ。こちらも詳しくは別項で紹介するが、世界的に人気かつ著名なアーティストたちのツアーに同行しサポートやオープニングアクトを務めることも多い。
海外で(もちろん国内でも)数々の賞を受賞しており、“日本人初”“史上最年少”などの受賞や記録の樹立も多い。

・ライブパフォーマンス
BABYMETALのライブパフォーマンスは、「MCもアンコールもないノンストップライブ」と言われることがある。しかし実際には、海外公演でアンコールが行われたことが(数は少ないが)あった。ライブ中のMCはなく、これはメタルの神“キツネ様”の存在などBABYMETALならではの世界観を壊さないためだと考えられている。一方で、ライブ中に映像(ファンは“紙芝居”と呼ぶ)を用いることが多く、この映像にはその時々のライブの世界観を表現したものや“キツネ様”の“お告げ”などが含まれる。

アイドルではあるがいわゆる“口パク”は一切なく、ほぼ全てのパートをメインボーカルのSU-METALが実際に歌唱する。ライブでは、モッシュと呼ばれる観客の動きが発生することも多い。モッシュとは、ロックやメタル、パンクなどのライブ会場で観客たちがもみ合ったり体をぶつけ合ったりすること。楽曲「いいね!!」のなかには「とりま モッシュッシュ」という歌詞があり、BABYMETALはファンのことを「もっしゅっしゅメイト」と呼ぶこともあった。これを語源とし、BABYMETALのファンは「メイト」と呼ばれている。

・ファンとファンクラブ
ファンには往年のハードロックやメタルファン(40~50代男性など)も多い一方で、さくら学院時代からのファンやアイドルとしてのBABYMETALを支持するファンもいる。ライブ会場には女性客も多い。

ファンクラブは存在しないが、年度ごとにアクセスコードが付属したグッズ(パーカーやタオルなどで、毎年変わる)が販売され、そのアクセスコードを入力すると「THE ONE」というメンバーサイトに登録することができる。実質的には1年ごとに更新されるチケット優先販売会員制度といった感じで、登録するとライブチケットの優先申し込みに参加することができる。

海外でも活躍 国内外で人気!


BABYMETALはその世界的な人気と活動も特徴のひとつだ。BABYMETALをヘヴィメタルと呼ぶかどうか、これについては国内外で賛否両論あるのは確かだ。しかし彼女たちの偉業の数々を見れば、ジャンルや国境を超えてこのユニットが広く受け入れられていることがわかるだろう。

国内での批評


2013年10月のメタル・フェス「LOUD PARK 13」への出演が発表されると同フェスの公式SNSアカウントが炎上する騒ぎが起きるなど、メタルファンからの賛否はあったが、翌年には女性アーティスト最年少で日本武道館の初ワンマンライブを実現している。

「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)への初出演が2014年2月。同年6月にTBS系の報道番組「NEWS23」が番組内にてBABYMETAL特集を紹介し、12月にはNHK総合で特番が組まれるなど、メタルやアイドルファンだけでなく広く認知されていく。また、X JAPANのYOSHIKIがBABYMETALのロンドン公演(2014年7月)を観て高く評価したり、音楽評論家の湯川れい子がファンであることを公言していたりすることが知られている。

海外での批評


BABYMETALに対する意見が二分する向きについては国内と変わらないところもあるが、ヘヴィメタか否かという点に加えて「商業主義である」とか「日本らしい金儲けだ」という、海外ならではの意見も見受けられた。だが、BABYMETALは海外でも受け入れられていく。

・きっかけはYouTube
2012年10月に「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のミュージックビデオがYouTubeに公開されると、海外メディアが「アイドルメタル」と報じてアクセスが殺到。メンバーは当時14歳と12歳で、まだあどけない少女たちとヘヴィメタルの組み合わせが話題となった。同年11月に、初めての海外フェス(海外初公演でもある)に参加した。

・1stアルバム「BABYMETAL」が注目される
2014年2月に発売した1stアルバム「BABYMETAL」はiTunes Storeにて7ヵ国のロックアルバムチャートにベスト10に入りを果たし、全米総合アルバムチャートにもランクイン。また、YouTube公式チャンネルにアップロードされた収録曲「ギミチョコ!!」のミュージックビデオが3,500万回以上再生され、知名度が飛躍的にアップした。

・世界進出の本格化は2014年から
2013年2月、2日間に渡って行われた初の日本武道館ワンマン公演で「海外武者修行」に出る「メタルレジスタンス第2章」(※)の始まりを宣言し、翌2014年7月より初のワールドツアーを実施。ここから海外公演や海外フェスへの参加、外国人アーティストのツアーに同行するなど、本格的な世界進出が始まった。
※BABYMETALはその活動のフェーズを「メタルレジスタンス 第○章」と章番号で区切り、各章には始まりと終わりが宣言される。

・著名なアーティストたちがラブコールを送る
海外人気も高まったBABYMETALは、さまざまな海外の著名アーティストたちと共演している。フェスなどでの共演はもちろんだが、人気アーティストのツアーに呼ばれることも多い。BABYMETALは彼らのツアーに同行しオープニング(サポート)アクトを務めるが、そのアーティストたちの顔ぶれに圧倒される。

 レディー・ガガ 2014年北米ツアー
 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 2016年UKツアー
 メタリカ 2017年ワールドツアー(※ソウル公演のみ)
 ガンズ・アンド・ローゼズ 2017年日本ツアー
 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 2017年USツアー

言語について


上記に説明したように、海外での活躍も目覚しいBABYMETAL。海外公演でも、歌詞は英訳せずに日本語のままで歌う。BABYMETALの歌詞はほとんどが日本語で書かれているため、そのまま歌えば歌詞の内容を理解できる外国人ファンはとても少ないはずだ。それでも、その音楽やパフォーマンスの素晴らしさが、言葉の壁を越えて各国の人々に受け入れられている。


バックバンド“神バンド”が話題になることも多い


BABYMETALは2013年5月以降、バックバンドの生演奏で歌い踊るスタイルを採っている。神バンドと呼ばれるバックバンドは実力派ミュージシャンが多数参加していることでも知られており、ハードロックやヘヴィメタルファンの関心を集めている。

当初はカラオケ音源でライブ


BABYMETALについては、「ヘヴィメタルと呼べるか否か」を争点に賛否両論に分かれることがあると前述した。特にメジャーデビュー当初はメタルファンからの否定的な意見も多く、ロックやメタル関連のフェスや投票企画にBABYMETALの名前が挙がることを良しとしない向きが国内外にあった。しかし今では、たくさんのロックやメタルファンをライブ会場で見かける。ロックやメタル音楽を愛する人々の心を動かしたのは、神バンドの存在だったかもしれない。

BABYMETALのライブに当初バックバンドの存在はなく、パフォーマーたちがカラオケ音源に合わせて当て振りをしていた。しかし2012年10月、初のワンマンライブのラストで生バンドが登場し、生演奏を披露。翌年5月のワンマンライブツアーから、神バンドとしてライブに登場するようになった。以降、BABYMETALの評価は大きく変わっていく。快進撃のきっかけのひとつは、神バンドとも言えるだろう。

ちなみにこの神バンドは、“キツネ様”に“召還”されたということになっていて、全身に白装束をまとい顔にはペイントをして演奏する。2014年のニューヨーク単独公演について海外メディアが「バックバンドが恐ろしく上手い」と評価するなど、その実力は国内外で話題となっている。

バックバンドの現行メンバー・歴代メンバー


・現在のメンバー
 ギター2名、ベース1名、ドラム1名の4名。ギターとベースはスケジュールに合わせて下記メンバーからそれぞれ2名、1名が出演する。

 ギター: 
  大村孝佳(バンド「C4」メンバー、音楽専門学校講師)
  Leda(バンド「Far East Dizain」メンバー)
  ISAO(バンド「Cube-ray」メンバー)

 ベース:
  BOH(バンド「BINECKS」メンバー ※解散)
  瀧田イサム(バンド「Ark Storm」元メンバー ※脱退)

 ドラムス:
  青山英樹(バンド「EVER+LAST」メンバー、日本芸術専門学校講師)
 
・過去のメンバー
 ギター: 藤岡幹大、紫煉、小林信一、新井弘毅、野村康貴
 ベース: RYO、IKUO
 ドラムス: 前田遊野、SHIN、前田秋気、かどしゅんたろう
 ヴァイオリン: MIZ

BABYMETALの人気曲


ここでは、BABYMETALの人気曲や代表曲の一部を紹介しよう。

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BABYMETALのこれまでと今後 YUIMETAL(ゆい)不在に脱退を心配する声も
画像出典:Amazon.co.jp「BABYMETAL×キバオブアキバ

スプリットシングル「BABYMETAL×キバオブアキバ」収録曲。フジテレビ系のクイズバラエティ番組「優しい人なら解ける クイズやさしいね」(放送終了)主題歌。

ギミチョコ!!


BABYMETALのこれまでと今後 YUIMETAL(ゆい)不在に脱退を心配する声も
画像出典:Amazon.co.jp「BABYMETAL(通常盤)

1stアルバム「BABYMETAL」収録曲。配信シングルとしてはイギリス限定でリリースされた。「ずきゅん!どきゅん!」などの歌詞でも話題になった。

イジメ、ダメ、ゼッタイ


BABYMETALのこれまでと今後 YUIMETAL(ゆい)不在に脱退を心配する声も

1stシングル。イジメ撲滅を歌う曲だが、シリアスさのなかにキュートさもある。

メギツネ


BABYMETALのこれまでと今後 YUIMETAL(ゆい)不在に脱退を心配する声も
画像出典:Amazon.co.jp「「メギツネ」<通常盤>

2ndシングル。ダンスの“祭り”パートや、リードボーカルの演歌風メロディなど、メタルサウンドに和の要素が加えられた楽曲。

Road of Resistance(ロード・オブ・レジスタンス)



2ndアルバム「METAL RESISTANCE」の1曲目に収録。ライブの最後に演奏されることも多い、シンボル的な楽曲。

KARATE



2ndアルバム「METAL RESISTANCE」収録曲で、アルバム発売前に先行シングルとしてiTunes Storeでも先行配信された。特に海外で人気の高い楽曲のひとつ。

メンバーYUIMETAL(ゆい)の休業、脱退を危惧する声も


そんなBABYMETALだが、いつもステージ下手側で愛くるしい笑顔を見せてくれていたYUIMETALについて、心配する声やさまざまな噂、憶測などが飛び交っていることをご存知の方も多いかもしれない。

2017年12月の広島公演の出演キャンセル


ことの始まりは、昨年12月、広島で行われたライブにYUIMETALが姿を見せなかったことだ。この公演はSU-METALの20歳記念であると同時に、SU-METALの故郷広島への凱旋公演でもあった。ところが公演直前になって、体調不良を理由にYUIMETALの休演が発表された。公演中止も検討されたが、SU-METALとMOAMETALの二人+神バンドでの公演を敢行、YUIMETALを心配するファンたちの気持ちもあいまって大盛況のライブとなった。

ワールドツアーにも復帰せず


上述の一件からBABYMETALに大きな動きはなく、今年2月に、ワールドツアーを5月から開催する旨がアナウンスされた。そしてワールドツアー初日の5月8日、アメリカ・カンザスシティのライブ会場に、YUIMETALは現れなかった。YUIMETAL休演に関する事前発表はないままにツアーが開幕し、まさにふたを開けたらいなかったという状況であったにも関わらず、この日のステージには新たな2人のダンサーが加わっていた。まるでYUIMETALの不在を埋めるかのように現れた新メンバーに動揺する声もあがり、このことからYUIMETALの休演は突然決まったことではないと推測するファンも多い。YUIMETALの復帰について、ファンの不安を増長させるきっかけとなった。

体調不良、脱退を心配する声も


「#whereisyui」のハッシュタグなどを使ってYUIMETALの体調や脱退などを心配するファンは、海外にも国内にも多い。激しいダンスによる腰痛が改善しないのではないかという腰痛説、5カ月経過しても回復しない重病説、YUIMETALの年齢(19歳)から受験浪人説など、さまざまな噂や憶測が飛び交っている。

YUIMETALについて、公式な発表は今のところない。だが今年6月24日に行われた所属事務所アミューズの株主総会ではYUIMETALについての質問が多く飛び交い、それに対する回答はあった。それによると、アーティストの将来についてはBABYMETALに限らず同社がコメントすることはしないとしつつも、
・YUIMETALの体調は回復している
・現在もアミューズに所属している
ということだった。
一方で、10月の日本公演で新たな展開を見せると思わせるものがある。それについては次項で紹介しよう。

これからのベビーメタル


簡単なまとめ


BABYMETALは、日本のみならず世界に広くその人気を誇るグループだ。賛否あることはあるが、世界中で多くの関心を引いていることに違いはない。その独特な世界観や音楽性、それを体現する3人のメンバーと4人の神バンドのパフォーマンスが、ライブに訪れる世界中のファンたちの心を捉えて離さない。国内外の著名アーティストや芸能人にもファンが多い。

ちなみに“逆輸入”、つまり海外で火がついたことから日本国内での人気が高まった、と思う人も多いかもしれないが、それは誤りである。海外での本格的な活動より前に日本武道館単独公演が行われていることからも、彼女たちが“逆輸入”ではないことがわかる。ただ、世界的な人気や評価が高まりつつあった頃、日本でも(メタル情報誌などではなく)一般的なメディアに採り上げられる機会が増えたため、BABYMETALについて入ってきた最初の情報が海外での話題とセットだった、という人は多いかもしれない。

現在発表されている、2018年以降の活動予定


今年のワールドツアーは6月9日のイギリス公演をもって終了しており、2018年8月29日時点で発表されているのは、10月に予定されている日本公演(神戸・幕張で全4公演)と、その後のオーストラリアのフェス「Good Things Festival」(全3公演)への出演だ。

ただ、ワールドツアー前の4月1日、「FOX DAY」と呼ばれる日に“お告げ”動画が公開された。「メタルレジスタンス第7章」の開幕を告げるこの動画中の思わせぶりな内容が話題となると同時に、YUIMETALに関するさまざまな憶測をも呼んでいる。

遂に始まる<METAL RESISTANCE 第7章>では、今まで見てきた”3つのメタルの魂の物語”が”光”の面であるのに対して、知られざる”闇”の面である”7つのメタルの魂の物語”の存在が明らかになり、表裏一体である”光と闇”の物語が始まる、というもの。新たな伝説へと動き出したBABYMETAL新展開の行方は<METAL RESISTANCE 第7章>で明らかになっていくだろう。
BARKS


“3つのメタルの魂”は、BABYMETALの3人のことだと思われる。“闇”の“7つメタルの魂”「THE CHOOSEN SEVEN」とは…? そこに、YUIIMETALの不在または復活の謎を解く鍵があるのではないか、というのが、ファンたちの期待でもあり不安でもある。公式発表はないが、10月に行われる日本公演ではなんらかの新たな情報や展開があるのかもしれない。YUIMETALの今後も含め、BABYMETALのこれからの動きに注目が集まっている。

なお、この“お告げ”はYouTubeのBABYMETAL公式チャンネルで閲覧することができる。