まぶたにニキビができると、常に違和感があったりアイメイクができなかったりしてストレスが溜まります。まぶたや目周りのお肌は、顔のなかでも特にデリケートな部分。間違った方法でお手入れをしてしまうと、症状を悪化させてしまうことがあります。
そこでこの記事では、まぶたにできるニキビについて以下の内容をまとめました。
- まぶたにニキビができる原因
- まぶたニキビの予防・対処方
また、ニキビに似ている症状の「まぶたの病気」についても解説していきます。まぶたにできるニキビで困っている人は、記事を参考にして正しくお手入れをしてみてください。
まずは、まぶたにニキビができる原因から説明していきます。
1.まぶたにニキビができる原因
まぶたにニキビができる原因は、以下の5つの要因が考えられます。
- 睡眠不足
- ストレス
- 前髪が長くまぶたにあたる
- メイクによる刺激
- クレンジング不足
まぶたのニキビは、睡眠不足やストレス、髪の毛やメイクによる刺激でもできてしまいます。まぶたにニキビができる5つの原因を詳しく解説していくので、何が要因でまぶたにニキビができてしまったのかを見つけてみてください。
1-1.睡眠不足
まぶたのニキビは、睡眠不足が原因でできてしまいます。睡眠は、その日の肌ダメージを修復したり肌の機能を正常に働かせたりするために重要な時間です。睡眠がしっかりと取れていないと、肌荒れしたりニキビができたりします。まぶたのニキビに限らず、睡眠が不十分だとニキビが発生しやすくなるのです。
私たちが眠っているときに成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンには、肌や体の新陳代謝を促す作用があります。
睡眠時間が少ないと、ホルモンの分泌がしにくくなり、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを乱すことに繋がってしまいます。その結果、古い角質が溜まって毛穴詰まりが発生し、まぶたにニキビができてしまうのです。
睡眠不足が続くと、まぶたにニキビができてしまいます。
1-2.ストレス
まぶたのニキビは、ストレスが溜まることでもできやすくなります。大きな理由は、ストレスによって「ホルモンバランス」が乱れるからです。ストレスが溜まった体は、テストステロンなどの男性ホルモンが分泌しやすくなります。
男性ホルモンが優位に立つと、皮脂腺では皮脂の生産が促進されます。必要以上に皮脂が分泌されてしまうと、毛穴が詰まったりニキビの原因菌の繁殖を促してしまったりするのです。
私達の肌はストレスが溜まることでホルモンバランスが乱るため、まぶたのニキビができやすくなってしまいます。
1-3.前髪が長くまぶたにあたる
前髪が長くまぶたにあたるという人は、髪の毛による刺激が原因で、まぶたにニキビができてしまったのかもしれません。髪の毛がまぶたに当たると、汚れや雑菌がついてニキビの原因菌であるアクネ菌を増殖させてしまいます。
特に、上眼まぶたは前髪に触れやすいパーツ。髪の毛がまぶたに触れて摩擦が生じることもあります。また、髪の毛が肌にあたると、気になって触る回数が増えます。手についた雑菌がまぶたについたり毛穴に入ってしまったりするのです。
前髪が長い人は、まぶたにあたる髪の毛が原因でまぶたニキビを作っている可能性が高いといえるでしょう。
1-4.メイクによる刺激
まぶたのニキビは、メイクによる刺激が原因でもできてしまいます。メイクを落とすときの強い摩擦や、メイクをするときの摩擦は肌の負担になるからです。
メイクをするときには、アイシャドウブラシなどを使ってつけていきます。そうすると、まぶたとブラシの間に摩擦が生じます。必要以上に摩擦を起こして肌に刺激を与えてしまうと、ニキビの症状が悪化することもあるのです。
また、まぶたのメイクを落とそうとするとき、ゴシゴシと強い力でクレンジングするのも良くありません。クレンジング時の強い刺激は、まぶたニキビを作る原因になってしまいます。
1-5.クレンジング不足
まぶたのニキビは、クレンジング不足でも引き起こります。特に、アイメイクのクレンジング方法が間違っていると、メイクなどの汚れが残りやすいので注意が必要。メイク製品の残りが毛穴に入ってしまうと、アクネ菌を繁殖させてしまいます。
特に、目のキワに引くアイラインやアイシャドウは、落ちにくく作られているメイク製品です。しっかり落としたつもりでも、キワに入り込んでいたり毛穴に入り込んでいたりします。
ウォータープルーフの製品を使った日は、目元専用で洗浄力の高いリムーバーを使うと良いでしょう。まぶたの擦りすぎは肌への負担になるため、力を抜いて優しく洗うようにしてくださいね。
次の章では、まぶたニキビの予防・対処方法についてご紹介します。
2.まぶたニキビの予防・対処方
まぶたニキビの予防・対処方を4つご紹介します。
- 生活習慣を整える
- 前髪による刺激に注意する
- アイメイクを丁寧に落とす
- 皮膚科で治療する
生活習慣を整えたりアイメイクを丁寧に落としたりするコツを、ひとつひとつ解説していきますね。
2-1.生活習慣を整える
まぶたニキビの予防・対処方法として、規則正しい生活習慣を送るように意識してみましょう。まぶたにニキビができてしまうのは、毛穴が詰まってアクネ菌が繁殖してしまうのが要因です。毛穴詰まりを引き起こさないためには、肌の機能を正常に働かせることを意識しなければいけません。
そのために効果的なのが、睡眠時間をたっぷりとる、体内リズムを整えて質の高い睡眠をとる、規則正しい生活で健康的な食生活を送る、ということです。
規則正しい健康的な生活を送っていると、肌のターンオーバーが整い毛穴詰まりを予防することができます。バランスの良い食生活が送れるため、ニキビや肌荒れを防ぐことに繋がります。
2-2.前髪による刺激に注意する
まぶたニキビの予防・対処方法として、前髪による刺激に注意するようにしてみてください。まぶたに前髪がかかる髪型の人は、髪を結んだりピンで止めたりしておきましょう。前髪を作る場合は、前髪をすぐに触る癖がないか見直してみてください。
また、髪の毛の汚れや油がまぶたにつかないように、おでこや目元の皮脂をこまめに取り除くようにしておきます。
前髪による刺激に注意すること、前髪を触る癖を見直すことなどは、まぶたにニキビを作らないために重要なポイントです。
2-3.アイメイクを丁寧に落とす
まぶたニキビの予防・対処方法として、アイメイクを丁寧に落とすようにしましょう。まぶたにメイクがついたままだと、毛穴が詰まる原因になります。夜のクレンジングでは、1日の汚れが全て取り除けるように、丁寧に洗顔するようにしてください。
アイメイクをした日は、目元からクレンジングをスタートしてみてください。目元からクレンジングすると、クレンジング料がクッションのように働いて摩擦を軽減できます。また、メイク汚れが馴染みやすいためよく落ちます。
ウォータープルーフのアイメイク製品を使ったときは、洗浄力の高いクレンジングオイルやクレンジングリキッドを使うのがおすすめ。強く擦らなくても、メイクを簡単にオフすることができます。
まぶたのニキビを予防するために、アイメイクを丁寧に落とすようにしましょう。
2-4.皮膚科で治療する
まぶたニキビの予防・対処方法としておすすめなのは、皮膚科で治療することです。皮膚科では、その人の症状やニキビができている場所に合わせて適切に処置ができます。専門医に診てもらうことで、ニキビができてしまう原因を探ることもできます。まぶたにできるニキビの原因がわかれば、ニキビを繰り返さなくてすみます。
皮膚科で治療すると、外服薬や内服薬を処方されます。薬を使うと、悪化しているニキビの炎症も抑えられます。できてしまったまぶたニキビにも効果があるので、早く完治させたい人におすすめです。
まぶたニキビの予防・対処方は知ることができましたね。
じつは、まぶたのできものは「ニキビではないもの」も存在します。ニキビと間違えてケアをしていると、炎症を悪化させたり跡に残ったりします。そうならないために、まぶたニキビとの違いを知っておきましょう。
次の章では、「ニキビではない、まぶたのできもの」について解説していきます。
3.まぶたのできものはニキビではない可能性がある
まぶたのできものは、ニキビではなく以下の病気の可能性があります。
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ)
- 汗管腫(かんかんしゅ)
- 麦粒腫(ものもらい)
- マイボーム腺梗塞
それぞれ見た目や症状に違いがあるので、詳しくご紹介していきます。まぶたのニキビとの違いを知っていきましょう。
3-1.稗粒腫(はいりゅうしゅ)
稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、まぶたのニキビと間違えやすい症状です。稗粒腫はニキビではなく、皮膚の中に角質が溜まったもの。まぶたの表面や目の周りにできる膨らみです。基本的には、1~2ミリ程度の大きさで、プチプチしている白い塊になって現れます。
ニキビと違って、痛みや痒みが出ないのが特徴。気になる人は、除去してもらう治療を受けることができます。「稗粒腫かな?」と思ったら、皮膚科を受診して診てもらうようにしましょう。
3-2.汗管腫(かんかんしゅ)
汗管腫(かんかんしゅ)は、まぶたのニキビと間違えやすい症状です。汗管腫ができると、1~3ミリ程度の小さなブツブツが現れます。患部の色は他の皮膚の色と同じで、平らで緩やかに盛り上がっているのが特徴です。
汗管腫は、名前の通り「汗が出る管」が関わっています。汗腺が肥大してしまうと引き起こる良性の皮膚腫瘍です。痛みや腫れは出ないものの、ブツブツした盛り上がりが大きくなる場合もあるので注意が必要。見つけたら、皮膚科を受診することをおすすめします。
3-3.麦粒腫(ものもらい)
麦粒腫(ものもらい)は、まぶたのニキビと間違えやすい症状です。麦粒腫は、黄色ブドウ球菌の感染によって引き起こる症状。まぶたが赤く腫れたり、痛みや痒みを感じたりするのが特徴です。
ニキビよりも大きな範囲に症状が現れます。自然に治る場合もありますが、早く完治させるには眼科を受診して薬をもらうようにしましょう。特に、2~3日経っても治らない場合は、専門医に診てもらうことをおすすめします。
麦粒腫は、繰り返しできる人もいます。以前から麦粒腫ができるという人は、まぶたのできものはニキビではなく麦粒腫の可能性が高いかもしれませんね。
3-4.マイボーム腺梗塞
マイボーム腺梗塞は、まぶたのニキビと間違えやすい症状です。マイボーム腺梗塞は、脂肪の分泌腺の先端が詰まって引き起こる症状です。見た目は、黄色や白っぽいプチプチした膨らみ。まぶたのキワにできる場合が多く、大きさは1~2ミリほどです。
詰まった脂肪が大きくなることで引き起こるため、炎症を起こすケースもあります。痛みがあったり炎症がひどくなったりしたら、眼科を受診するようにしましょう。
4.まとめ
まぶたのニキビは、睡眠不足やストレス、髪の毛やメイクによる刺激でもできてしまいます。睡眠が取れていなかったり生活リズムが乱れていると、肌荒れやニキビができやすくなります。
ニキビを予防するためにも、規則正しい生活を送るように心がけてみましょう。
また、外部からの刺激を起こさないように、髪型や触る癖なども見直してみてくださいね。