脇にできるニキビの原因は?ケアや予防方法・NG行動について解説

脇にニキビができた場合は、本当にニキビかどうかを確認したうえで適切に対処することが大切です。本記事では、脇にできるニキビの以下3つのポイントについて詳しく解説します。

  • 脇にできるニキビの原因
  • 脇にできるニキビのケア方法
  • 脇にできるニキビの予防方法

脇にニキビができるとかゆみや痛みによって生活に支障をきたす場合があります。原因を把握したうえで、適切なケアと予防を心がけましょう。

1.脇にできるニキビの種類

脇にできるニキビには、以下3つの種類があります。

  • 白ニキビ
  • 赤ニキビ
  • 黒ニキビ

それぞれの特徴や症状について、詳しく見ていきましょう。

1-1.白ニキビ

白ニキビは一般的に「コメド(面皰・めんぽう)」ともいい、皮脂が毛穴の外へ適切に排出されずに溜まることで起こります。皮脂の分泌が過剰な状態が続くことで、毛穴に皮脂が閉じ込められてしまい、ぷつっとした白いニキビが形成されます。

通常、痛みやかゆみはほとんどありません。また、触れると、ぽつぽつとした感触がある程度のため、それほど気にならない方も多いのではないでしょうか。しかし、放置すると炎症が起きて赤ニキビに進行する可能性があるため、早期に対処することが大切です。

1-2.赤ニキビ

赤ニキビは、「紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)」ともいい、白ニキビに炎症が起きて赤く盛り上がった状態のニキビです。ニキビの中心に白い膿が溜まることもあります。

赤ニキビの原因は、毛穴内での皮脂の過剰な蓄積です。皮脂を栄養源として増殖した細菌が炎症を引き起こします。また、カミソリで脇のムダ毛を剃った際に肌が傷つき、細菌が入り込んで炎症を引き起こすこともあります。

1-3.黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビが空気に触れて酸化して黒くなったもので、「黒色面皰(めんぽう)」ともいいます。毛穴に古い角質や皮脂が蓄積し、空気に触れることで酸化反応が起きて表面が黒く変色します。

炎症は起きていないため、痛みやかゆみなどが起きることはほとんどありません。しかし、その特徴的な見た目から、コンプレックスの原因になる場合があります。

2.脇ニキビの原因とは

脇は、ニキビができやすい環境にあるため、原因について理解して適切にケア・対策することが重要です。脇ニキビの原因について、詳しく見ていきましょう。

2-1.皮脂の詰まり

脇に多く存在する汗腺から分泌される汗や皮脂が毛穴に蓄積し、ニキビが発生することがあります

例えば、暑い季節や運動をした際など、脇の下の汗腺が活発に働くと、余分な汗や皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。これが繰り返されると、結果として脇ニキビができます。

2-2.摩擦

脇の下の皮膚は比較的薄く、デリケートな部位であるため、強い摩擦が生じるとニキビが発生する可能性があります。たとえば、身体を洗う際にゴシゴシと擦ったり、脇に汗をかいた状態でタオルを強くふき取ったりすると、皮膚が傷ついて毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。

2-3.ムダ毛処理による刺激

ムダ毛処理の際にカミソリで乱雑に処理したり毛抜きで毛穴を傷つけたりすると、肌の表面に微細な傷ができて細菌が侵入し、赤ニキビが発生する可能性があります。ムダ毛処理を定期的に行う場合、大きな影響を受けます。

2-4.ストレス

強いストレスが体にかかると、ニキビができやすくなる可能性があります。強いストレスが続くと、体内でストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加します。その結果、皮脂腺が刺激されて皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなることでニキビが発生しやすくなるのです。

また、ストレスは免疫機能を低下させることで細菌に対する防御力が弱まり、赤ニキビの発生につながります。

ストレスでニキビができる原因とは?できやすい箇所やストレス解消法も
繰り返すニキビの原因は、ストレスが溜まっているからかもしれません。この記事では、ストレスでニキビができてしまう理由や原因を詳しく解説していきます。記事の最後には、すぐにできるストレス解消方法までを説明しているので、参考にしてみてくださいね。

3.脇ニキビのケアの仕方

脇ニキビは、適切にケアすることで数日から1週間程度で改善が期待できます。次のように正しいケアを心がけましょう。

3-1.泡で優しく洗う

ニキビに不潔なイメージがあるために、ボディソープの原液を直接脇に当てて強く洗ってしまう方もいるでしょう。このような行為は、肌のバリア機能を低下させるばかりか、ニキビを刺激することで悪化を招くおそれがあります。

脇ニキビの有無を問わず、体はボディソープや石けんの泡で優しく洗いましょう

手のひらやタオルにボディソープを取り、十分に泡立ててから丁寧に洗うと、皮膚に余計な負担をかけずに皮脂汚れや古い角質などを洗い流すことができます。

3-2.保湿をする

適切に保湿することで肌の水分バランスを保ち、乾燥からくる刺激を軽減できます。ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が含まれた製品を使用しましょう。肌に潤いを与えるとともに過剰な皮脂分泌を防ぐことができます。

4.脇ニキビの予防方法

脇ニキビの改善には時間がかかるため、予防を意識することが大切です。脇ニキビの予防方法について、詳しく見ていきましょう。

4-1.清潔に保つ

毎日の入浴やシャワーで脇を優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。また、通気性の高い素材の衣類を着用するとともに、汗をかいた際や運動後には着替えることが大切です。ムダ毛に汗が留まって蒸れると雑菌が繁殖しやすくなるため、定期的にムダ毛処理をするのも効果的です。

4-2.生活習慣を整える

脇ニキビを予防するには、生活習慣の見直しが不可欠です。まず、バランスの取れた食事が重要です。新鮮な野菜や果物を積極的に摂取し、加工食品や糖分の摂りすぎを避けることで、肌に栄養を供給しやすくなります。水分補給も十分に行い、特に暑い季節や運動後は積極的に水分を摂ることが肝要です。

規則正しい睡眠も脇ニキビ予防に効果的です。毎晩同じ時間に寝ることで、良質な睡眠を確保し、ストレスやホルモンバランスの乱れを防ぎます。寝る前に軽いストレッチやリラックスできる活動を取り入れ、質の良い睡眠を心掛けましょう。

4-3.適度な運動を心がける

血行を促進し、皮膚の新陳代謝を活発にすることで、ニキビの発生を抑える効果があります。具体的な運動としては、ウォーキングやヨガがおすすめです。これらの軽い運動は日常的に続けやすく、ストレスの軽減やホルモンバランスの調整にも役立ちます。

週に3回程度、30分から1時間ほどの運動を心がけると良いでしょう。ただし、激しい運動や過度な負荷はかえって肌に負担をかけることがあるため、自分の体調に合った運動を選ぶことが大切です。運動後はすぐにシャワーを浴び、汗や汚れを洗い流し、清潔な状態を保ちましょう。

5.脇ニキビへのNG行動

脇ニキビに対して間違ったケアをすると、悪化を招くおそれがあります。強い炎症が起きると、改善した後に炎症後色素沈着と呼ばれるくすみやシミのようなものができます。炎症後色素沈着は改善に時間がかかるうえに、体の状態や年齢によっては改善しないこともあるため、脇ニキビには適切に対処することが大切です。

脇ニキビに対するNG行動について詳しく見ていきましょう。

5-1.ニキビを潰す

ニキビを潰すことは絶対に避けるべきです。これは感染や炎症のリスクが高まり、新たなニキビの発生を招く可能性があるためです。特に、爪で潰すと爪についた雑菌が傷口に入り込み、感染症を引き起こすリスクが高まります。

白ニキビは医療期間で適切な方法で潰すことによって早期改善が期待できますが、自分では適切に行えません。

5-2.ニキビを触る

脇ニキビを潰さないにしても、手指で触れてはいけません。手に付着した雑菌や汚れがニキビに移動し、感染の原因となるだけでなく、刺激によって炎症を悪化させるおそれがあります

6.脇ニキビではないことも

脇ニキビだと思っていたら、他の皮膚トラブルだったケースは少なくありません。脇ニキビと似た症状の皮膚トラブルについて、2つ紹介します。

6-1.毛嚢炎

毛嚢炎は、毛穴の奥の毛根を包む部分である毛包(毛嚢)に起こる炎症です。小さな傷から細菌が感染し、赤みを帯びた発疹(丘疹)や膿疱(膿をもった発疹)を引き起こします。

原因は、摩擦やカミソリによるムダ毛処理によって、毛包部に小さな傷ができることです。黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌と呼ばれる細菌が主な原因菌で、不衛生な入浴施設での感染や、ステロイド外用薬の使用、不潔な状態などが感染の主な要因となります。

悪化すると硬いしこり(せつ)や広範な炎症(よう)が現れ、痛みや発熱、体調不良も伴います。

毛嚢炎は適切な治療と清潔な状態の維持が重要で、セルフケアでの改善は難しいでしょう。

6-2.粉瘤

粉瘤(アテローム、表皮嚢腫)は、皮膚に袋状の構造物ができ、その袋の中に角質や皮脂がたまり、徐々に大きくなる良性の皮下腫瘍です。ニキビとは違い、通常は数ヶ月が経過しても自然には消失しません。腫瘍の中央に黒い点がみられる場合があります。

また、粉瘤が細菌感染すると患部が赤く腫れ、痛みが生じます。粉瘤の治療法は形成外科での切除が一般的です。

6-3.脂肪腫

脂肪腫は、皮下にできるやわらかい腫瘤で、成熟した脂肪細胞で構成されています。幼少期から発生して徐々に成長するものがあります。やわらかいボールが皮膚の下にあるように見え、脇ではなく背中や肩、首、両腕、両脚などに発生することが一般的です。

脂肪腫の大きさは1~15cmと個人差が大きく、好発年齢は中年以降であるものの20~30代で発症する場合もあります。

治療では、外科手術によって脂肪腫を直接取り除きます。通常は局所麻酔を行いますが、皮下脂肪と脂肪腫の境界が不明瞭な場合や筋肉に入り込んでいる場合は全身麻酔となることもあります。

7.まとめ

脇のニキビは皮脂の過剰分泌や摩擦によって起きるため、洗い方や保湿などを見直すことが改善と予防につながります。

ただし、毛嚢炎や脂肪腫、粉瘤などの可能性もあるため、自己判断せずにまずは医師に相談することが大切です。脇は蒸れやすく不衛生になりやすいため、生活習慣や衣類、運動習慣、洗い方など、さまざまな項目をチェックして、脇ニキビができにくい状態を維持しましょう。