大きな耳を持つ、キツネに見えないキツネ
(上・中)檻があるので写真ではわかりづらいですが、実際はこの何十倍もカワイイ!(下)大人のフェネック
フェネックをご存知ですか? 井の自然文化園に「ぞうさんペーパー」を買いに行ったとき、今年6月16日に生まれたというフェネックの子供たちを見てきました。

フェネックというのはイヌ科でキツネの仲間。
耳の大きなそのルックスからは、すぐにキツネを想像できないかもれません。ウサギのような、猫のような、犬のような……? ペットショップでも売られており、家庭でも飼えるのだそうです。ちなみに、フェレットと名前が少し似てますが、全くちがう動物です。

見に行くと、子供たちだけ離れて外から覗ける部屋にいました。奥にある巣箱の上に3匹、ぎゅうぎゅうとお団子のようになって仲良く寝ています。か、カワイイ……。よく見ると、もう1匹手前の見えづらい場所で寝てました。4兄弟だったのね。

説明書きを見ると、この子たちのお母さんは体調が悪く、代わりに飼育係りさんに育てられたとのこと。

じっと見入っていると、自転車で園内を巡回している係りの方が来ました。彼はピュッと口笛をならし、檻を軽くトントン。すると、いままでおとなしくしていたフェネックたちがあっという間に暴れだし、それはもう飲めや歌え(?)の大騒ぎ! ギャー、キャー、というような鳴き声をあげながら、4匹でじゃれあってグルグルと走り回ってます。
び、びっくり。「いつもこんな感じなんですか?」とたずねてみると、「そこに書いてあるように人口飼育で育てられたから、たまにこうやって人間が遊んであげないといけないんだよ」と教えてくれました。…そうだったんですか。あー、おどろいた。「すぐにおさまるから大丈夫だよ」と言って、係りの方は去って行きました。このフェネックたち、実はやんちゃみたいです。

大人のフェネックも、子供のようにカラダが小さかったです。それもそのはず、フェネックはイヌ科の中で最も小さい動物なんだそうです。ちなみに大きな耳は、獲物を探したり、体温の調節をするときなどに役立っているそう。キツネといえば寒い場所にいるようなイメージですが、フェネックの生息地は砂漠地帯。変わっているのも頷けます。

さいきん生まれた動物では、ほかに8月8日生まれのヤクシカや、8月22日生まれのマーラなども見ることができます。
来たる10月1日の都民の日は無料で入場できるので、この機会に見にいくのもいいかもしれません。みんなとってもカワイイですよ!(ヤマノウチマナミ)
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