富士山にちょっと変わった富士山土産がある。
それは、溶岩にそっくりのお菓子「富士の石」。
見る人をびっくりさせる形といい、レトロな風貌に今時のパロディー菓子とお思いの方もいるかもしれないが、何とこのお菓子、大正時代からある知る人ぞ知る富士山土産なのである。
それにしても大正時代にこんなユニークなものを考えた人がいたとは驚きである。
さっそく、みよしやさんにお話を聞いてみた。「富士の石」を考案したのは、創業者の渡辺一さん。現在の社長であり、3代目の渡辺貴美男さんのおじいさんに当たられる。元々は和菓子屋さんで、富士山にちなんだ最中やせんべいなどを作っていたそうだ。そのうち、もっと富士山らしいお菓子はできないかと思い、考え出されたのが「富士の石」だったとか。また、「富士の石」はグラニュー糖とベーキングパウダーだけで作られていて、富士山に登る際の糖分補給として販売していたそうだ。
渡辺さんによると、大きな鍋にグラビュー糖を入れ、煮詰めて棒でかき回して空気を入れ、ここぞ! というタイミングで棒を抜いた後、ベーキングパウダーを入れると、煮詰めた砂糖の中の空気がぶわっと膨らんで砂糖が溶岩状態になるという。
出来上がった「富士の石」は、鍋の中で固まったものを取り出してから、ナタで割り、包丁で一つ一つ切っていく。
「テレビなどにも今までに度々ご紹介いただきました。徳光さんがズーム・イン朝をやられていた時には徳光さんが富士の石をかじって富士山からズーム・インなんてのもありました」と渡辺さん。
最近では、学校の先生達が読む『楽しい授業』という本に「生徒と親しくなる方法」ということで「富士の石」が写真つきで紹介されたことから再び全国から問い合わせが入るようになったのだとか。
そんな渡辺さんに山梨の土産についてちょっとおもしろいお話も伺った。
現在では、山梨のお土産物というとダントツの知名度、人気なのが「ほうとう」。しかし、お土産としてのほうとうの歴史は意外と新しいのだそうだ。昭和40年代にNHKの大河ドラマ『天と地と』に武田信玄が登場。信玄が食べた陣中食ということで、あっという間に山梨の伝統食が土産になっていったのだそうだ。
山梨のお土産が「富士の石」、その次が「干しぶどう」、として「ほうとう」という順番で登場したというのは何とも新鮮な発見だった。
それは、溶岩にそっくりのお菓子「富士の石」。
濃いグレーのごつごつとした感じは、溶岩そのもの。この「富士の石」を作っているのは、富士河口湖町にある「みよしや」さん。創業95年という歴史のあるお店である。
見る人をびっくりさせる形といい、レトロな風貌に今時のパロディー菓子とお思いの方もいるかもしれないが、何とこのお菓子、大正時代からある知る人ぞ知る富士山土産なのである。
それにしても大正時代にこんなユニークなものを考えた人がいたとは驚きである。
さっそく、みよしやさんにお話を聞いてみた。「富士の石」を考案したのは、創業者の渡辺一さん。現在の社長であり、3代目の渡辺貴美男さんのおじいさんに当たられる。元々は和菓子屋さんで、富士山にちなんだ最中やせんべいなどを作っていたそうだ。そのうち、もっと富士山らしいお菓子はできないかと思い、考え出されたのが「富士の石」だったとか。また、「富士の石」はグラニュー糖とベーキングパウダーだけで作られていて、富士山に登る際の糖分補給として販売していたそうだ。
渡辺さんによると、大きな鍋にグラビュー糖を入れ、煮詰めて棒でかき回して空気を入れ、ここぞ! というタイミングで棒を抜いた後、ベーキングパウダーを入れると、煮詰めた砂糖の中の空気がぶわっと膨らんで砂糖が溶岩状態になるという。
砂糖の煮詰め方や、棒でのかき回し方、棒の引き抜き、ベーキングパウダーを入れるタイミングなど、すべてがそろって初めて溶岩状になるので誰でもが簡単に作れるというものではないのだそうだ。この作り方は、初代の頃から変わることはなく、完全な手作り品のため、数多くは作れないとのこと。
出来上がった「富士の石」は、鍋の中で固まったものを取り出してから、ナタで割り、包丁で一つ一つ切っていく。
「テレビなどにも今までに度々ご紹介いただきました。徳光さんがズーム・イン朝をやられていた時には徳光さんが富士の石をかじって富士山からズーム・インなんてのもありました」と渡辺さん。
最近では、学校の先生達が読む『楽しい授業』という本に「生徒と親しくなる方法」ということで「富士の石」が写真つきで紹介されたことから再び全国から問い合わせが入るようになったのだとか。
そんな渡辺さんに山梨の土産についてちょっとおもしろいお話も伺った。
現在では、山梨のお土産物というとダントツの知名度、人気なのが「ほうとう」。しかし、お土産としてのほうとうの歴史は意外と新しいのだそうだ。昭和40年代にNHKの大河ドラマ『天と地と』に武田信玄が登場。信玄が食べた陣中食ということで、あっという間に山梨の伝統食が土産になっていったのだそうだ。
山梨のお土産が「富士の石」、その次が「干しぶどう」、として「ほうとう」という順番で登場したというのは何とも新鮮な発見だった。
「富士の石」は迫力満点の大と食べやすいサイズの小2種類。インターネットでも購入可。(こや)
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