AIぬいぐるみで20万台突破。中国発AI玩具ブランド「HAIVIVI」、シリーズAで40億円調達

人工知能(AI)玩具を開発する中国発スタートアップ「躍然創新(HAIVIVI)」がこのほど、シリーズAで2億元(約40億円)を調達した。中金資本(CICC Capital)の傘下ファンド、紅杉中国(HongShan、旧セコイア・チャイナ)のシードファンド、華山資本(WestSummit Capital)および愉悦資本(Joy Capital)が出資を主導し、招銀国際(CMB International)や既存株主のBrizan Venturesなども参加した。

資金は新製品の開発、人材強化、販売チャネルの拡大に充てられる。

HAIVIVIは先進的なAI技術でぬいぐるみに命を吹き込み、子どもたちに「トイ・ストーリー」のような世界を提供する。2024年6月には、世界に先駆けて大規模言語モデル(LLM)を搭載した玩具「BubblePal」を発売した。同製品をぬいぐるみの首にかけてボタンを押すと、自然なおしゃべりができるようになる。多言語対応で、長期記憶や適応学習(アダプティブラーニング)、感情認識などの機能を備えるほか、数十種類のキャラクターの声色や性格などを再現することもできる。累計販売台数はすでに20万台を超えている。

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同社は、人気キャラクターのIP(知的財産)ライセンス取得とオリジナルIPの開発の2本柱で事業戦略を展開している。すでに「ウルトラマン」や英国アニメ「ペッパピッグ」、中国アニメ「奶竜」などのIPライセンスを取得し、ブランドの知名度を拡大している。

2代目製品の「CocoMate」シリーズは、AIデバイス内蔵型でウルトラマンや同社初のオリジナルIP「泡泡」などのぬいぐるみが発売されている。

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*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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