中国の雑貨店大手、名創優品集団(MINISO Group)傘下のアートトイブランド「TOP TOY」が9月26日、香港証券取引所に目論見書を提出し、上場手続きを開始した。共同主幹事はJPモルガン・チェース、UBS、中信証券(CITIC Securities)。
業績は拡大基調で、22~24年の売上高はそれぞれ6億7900万元(約140億円)、14億6100万元(約310億円)、19億元(約400億円)。最終損益は22年の3838万元(約8億円)の赤字から、23年には2億1200万元(約45億円)の黒字、24年には2億9400万元(約62億円)の黒字へと転換した。
25年1~6月期は、売上高13億6000万元(約290億円)、営業利益2億4300万元(約51億円)、当期利益1億8000万元(約38億円)を計上した。
店舗網は中国本土を中心に拡大を続け、9月時点で中国国内に299店舗、タイやマレーシア、日本など海外に15店舗を展開。18~30歳の女性を中心に、登録会員は1000万人以上に達する。
親会社の名創優品は2020年に米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場、2022年に香港でも重複上場している。TOP TOYの上場後も連結子会社としての位置づけを維持し、ブランドの独立運営を続ける方針だという。調達資金は、IP拡充、海外販売網整備、ブランド構築・マーケティング、サプライチェーンとデジタル化の強化に充てる計画だ。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)