中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi Chuxing)はこのほど、メキシコで運営する配車プラットフォームに、広州汽車集団傘下の広汽埃安新能源汽車(GAC AION)および江汽集団(JAC Group)の電気自動車(EV)計500台を新規導入した。

滴滴は2024年10月、自動車メーカーや充電インフラ企業、金融・保険会社などのパートナー企業と手を携え、30年までにメキシコでEV10万台を展開する計画を発表。

パートナー企業には、広州汽車集団と江汽集団のほか、長安汽車集団(Changan Automobile)、比亜迪(BYD)などの中国自動車メーカーに加え、メキシコの現地企業が名を連ねる。

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これらの企業と連携し、メキシコのライドシェアドライバーに対して、EVの購入やリース、メンテナンス、部品交換、充電などに関する優遇措置を提供し、中南米最大規模のEV配車サービスを目指す。

同社の国際事業は現在、中南米、アジア太平洋、アフリカの14カ国・地域に広がっており、各地で配車サービスのほか、フードデリバリーや金融サービスを提供している。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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