中国四川省宜賓市で11月12、13日の2日間にわたり、「2025世界動力電池大会」が開かれた。中国科学技術協会の万鋼主席が登壇し、25年1~9月の中国の動力電池の販売量は前年同期比48.9%の786GWh、輸出量は32.7%増の129GWhに達したと明らかにした。

車載電池世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の曽毓群(ロビン・ゼン)会長は、電気自動車(EV)、リチウムイオン電池および太陽光パネルの25年1~9月の輸出総額は9000億元(約20兆円)を超え、中国の輸出を支える新たな3本柱になったと指摘。リチウムイオン電池の輸出額は約4000億元(約8兆8000億円)と全体の4割以上を占め、輸出量約200GWhのうちCATLが116GWhと6割近くを輸出したと説明した。

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CATLが現在量産している第4世代のリン酸鉄リチウムイオン電池は、エネルギー密度、寿命、出力の各方面で業界をリードしている。エネルギー密度とサイクル寿命をさらに高めた第5世代製品も、近く量産が始まる。これらの技術革新により、同社製品の競争力は一段と高まっている。

*1元=22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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