中国EV「理想汽車」、AIスマートグラス「Livis」発表。車と人をつなぐ“次のインターフェース”

中国の電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」が12月3日、初の人工知能(AI)搭載スマートグラス「Livis」を発表し、大きな注目を集めている。

Livisは36グラムと軽量で、最大18時間の連続稼働が可能。

1200万画素のレンズを搭載し、電子手ぶれ補正や自動水平補正などの機能も備えている。また、車載半導体メーカーの黒芝麻智能科技(Black Sesame Technologies)と共同開発したAI映像ソリューションが、より優れた撮影体験を提供する。

最大の特長は、独自のAIアシスタント「理想同学」を組み込むことで実現した車両との連携機能だ。理想同学を呼び出せば、ハンズフリーでエアコンやヒーター、ナビシステムなどの操作ができるようになる。スマートフォンの操作は必要ない。

理想汽車をはじめとする自動車メーカー各社は現在、車両とスマホとの連携からシフトし、より自然なインタラクションが可能なウエアラブルデバイスとの連携を目指し始めている。

新興EVメーカーの蔚来汽車(NIO)は2023年、独自開発したスマホ「NIO Phone」を打ち出し、車両との連携機能をうたったが、当初期待したような成果を上げられていない。将来的にはスマホ開発チームを縮小するとの報道もある。

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(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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