シンガポール陸上交通庁(LTA)は12月15日、新型電動バス(EVバス)660台の調達契約を結んだと発表した。内訳は、通常のバス360台と2階建てバス300台。

中国の自動車大手「比亜迪(BYD)」、バス製造大手「宇通客車(Yutong Bus)」と「中通客車(Zhongtong Bus)」、鉄道車両大手「中国中車(CRRC)」による共同事業体が受注した。

公告によると、BYDのシンガポール法人は通常のバス160台と2階建てバス50台を受注した。受注額はそれぞれ約7130万シンガポールドル(約87億円)と約3450万シンガポールドル(約42億円)。

新たに導入したバスは、2026年末から法定耐用年数に達したディーゼルバスと順次入れ替えていく。シンガポール政府は、2040年までに公共バスを100%クリーンエネルギー車とすることを目標としている。LTAによると、30年までに公共バスの半数がEVバスになる見込みだという。

低品質・高価格の万博EVバス、1社独占で150台受注。なぜBYDは「蚊帳の外」だったのか?ーー後編

*1シンガポールドル=約122円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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