中国でここ数年、若者の間で歴史人物の墓参りが人気を集めている。頭痛に悩まされたとされる三国志の曹操の墓「高陵」のには頭痛薬が供えられ、酒豪で知られた唐代の詩人・李白の墓前には各地の名酒が絶えることがない。
取材を進めていくと、歴史人物の墓参りに情熱を燃やし、人里離れた山野まで足を運ぶ若者たちは、歴史人物を憧れの存在とすることで、時空を超えた精神的な力を得ていることが分かった。
今年の夏休み、湖南師範大学(湖南省長沙市)2年生の蘇偉民さんは、友人とともに河南省洛陽市伊川県にある村の近くを訪れた。目的は北宋の政治家・文学者で、古典の名文「岳陽楼記」を記した范仲淹の墓参りをすることだった。
蘇さんらは、自らデザインした范仲淹のアニメキャラ風スタンドやバッジ、絵はがき、ストラップのほか、1本の酒、手書きの長い手紙などを墓前に供えた。范仲淹の関連グッズを作ったのは、千年後の若者の目に彼がどれほど愛らしく映っているかを伝えたいからだと話した。酒を持参したのは、范仲淹が詩で酒が好きなことを詠っていたからで、肺病を患っていたことが知られているので、アルコール度数の低い酒を選んだという。
范仲淹の墓前に並ぶファンの供え物蘇さんにとって、范仲淹は「先憂後楽」の精神で国家や社会に貢献し、生涯を通じて教育事業に心血を注いだ人物であり「私の心の偶像、模範であり、師範大学に進学し、教師を志すようになったのも范公のおかげだ」と話した。
歴史人物の墓参りは、若者にとって好きな人や物を熱心に応援する「推し活」とも言える。彼らは憧れの存在に近づくため、さまざまなスキルを磨いている。始皇帝に手紙を書くために篆書(てんしょ)を練習したり、対象の人物の墓の場所を考証するために史書や古地図を調べたり、中には憧れの人物を研究するために文学や史学を専攻する人もいる。
なぜ歴史人物の墓参りが若者の新たなトレンドになったのか。
歴史上・文化上の人物の時空を超えた魅力は、これまで知名度の低かった地域や遠隔地の文化観光が人気を博す機会を作り、特定の人物に特化したツアーや現地ガイドを生み出した。
湖北省荊州市にある明代の政治家・張居正の墓園には今年、遠方から多くの若者が訪れた。張居正の17代目の子孫の張世琳さんは、余暇の時間を墓園の手入れや漢服(漢民族の伝統衣装)パレードなどの企画に充て、さらにボランティアを組織して人数が爆発的に増えた張居正のオンラインファングループを複数管理している。張さんは、明代の暗い政局の中で反対意見を押しのけ、改革に剛腕を振るった張居正の「孤高のヒーロー」気質こそ、多くの若者が好む理由だと語った。
地元政府や張居正の子孫は、人々の関心の高まりを追い風に張居正街を改修し、張居正文化をさらに広めている。若者が好む関連グッズを開発したほか、関連イベントも開催し、文化資源のブランド力を高めている。
中国の優れた伝統文化は、尽きることのない発想の宝庫と言える。歴史人物の墓参りという現象は、中華文明の強烈な魅力と、若者の文化に対する深い自信を映し出している。【新華社銀川】








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