中国ネット大手バイトダンスが提供するマルチ機能のAIアシスタント「豆包(Doubao)」は、1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)が1億人を突破したことがわかった。動画共有アプリ「TikTok」とその中国版「抖音(Douyin)」、ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」に続く、バイトダンスにとって4つ目のDAU1億超えプロダクトとなる。

関係者によると、豆包のユーザーグロース(User Growth、UG:ユーザー獲得・成長に使用した費用)およびマーケティング費用は、DAU1億人を突破した同社プロダクトの中で最も低水準だったという。

バイトダンスは中国国内でも、比較的早い段階からAI分野に取り組んできた。2023年6月には内部テストを開始し、同年8月には豆包のアプリを正式リリースした。中国では、AIスタートアップ「月之暗面(Moonshot AI)」が対話型AI「Kimi」を公開したのが23年10月9日、テンセントが「元宝(Yuanbao)」を公開したのが24年5月30日と、豆包は先行者として時間的な優位性を得た。

豆包はその後もアプリダウンロード数ランキングで長期間にわたり首位を維持した。さらに、AIアシスタントとしてOSレイヤーに近い役割を担う「豆包スマートフォン」を投入するなど、「ハードウェア+AI」の展開を加速させている。加えて、EC事業「抖音電商(Douyin EC)」ととの連携をはじめ、コンテンツ、検索、購買を横断する豆包の活用が広がっている。

一方で競争環境も激化している。モバイル広告戦略分析プラットフォーム「AppGrowing」によると、テンセントの元宝は2025年2月以降、広告投資を積極化し、中国のApp Store無料アプリダウンロード数ランキングで首位に立ったこともあるという。

アリババは25年末にかけて消費者向け戦略を本格化。AIアシスタント「千問(Qianwen)」や、アリババグループの関連金融会社「アント・グループ」のAI健康相談アプリ「螞蟻阿福(Ant A-Fu)」などを大規模展開した。千問はサービス開始から23日で、 月間アクティブユーザー数(MAU)が3000万人を超えたという。

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(36Kr Japan編集部)

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