春節(旧正月、今年は2月17日)を間近に控えた中国山東省青島市では、年越し用品を目的地まで運ぶ自動運転の無人配送車をよく目にするようになった。

無人配送車は、あらかじめ設定されたルートに従って走行する。

人工知能(AI)技術による障害物の自動回避や地形・信号の識別、正確な物体感知、機敏なブレーキ操作などの機能を駆使し、各配送拠点まで正確に荷物を届ける。

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無人配送車の開発・運用を手がける新石器慧通(北京)科技(Neolix)は2025年6月、ネット配車大手「滴滴」傘下の物流プラットフォーム「滴滴送貨」と提携し、青島市で無人配送車業務の試験運用を開始した。ユーザーが集荷を依頼する際は、「滴滴送貨」のアプリまたは通信アプリ「微信(ウィーチャット)」のミニプログラムから「無人車」の項目を選択し、新石器の無人配送車を選択する。依頼を受けた車両は自動で集荷先へ向かい、ユーザーがスマートフォンで車体の2次元コードをスキャンして貨物室を開錠。荷物を載せてドアを閉めれば、車両は自動走行で目的地へ出発する。

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青島市で運用中の無人配送車は、貨物室の容積が6立方メートル、積載量は1トン、公道での最高時速は45キロ、航続距離は最長200キロメートルに上る。約2時間の急速充電効率により、1日を通した運用ニーズを十分に満たす。

無人配送車は同社が独自開発した世界初の「ビジョン・アクション」大規模モデルを搭載。空間知能と行動予測能力により、複雑な交通状況の把握を可能にしている。視覚アルゴリズムの活用で高精度地図への依存度を下げ、地図の収集・更新コストを大幅に削減した。

運用においては、AIアルゴリズムとビッグデータの融合により、「車両・道路網・受注」のリアルタイムで変化する状況を解析、最適なマッチングを行い、最も効率的な配送ルートを導き出している。

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市内で稼働している無人配送車は既に1200台を超えており、同市は国内で無人配送車が最も密集する都市となった。

無人配送車の活用も、建材や調味料、生鮮食品、大型スーパー、医薬品、仕出し、自動車部品、繊維製品など多岐にわたる分野へと徐々に拡大している。【新華社済南】

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