中国の無人配送車(ロボバン)スタートアップ「九識智能(ZELOS)」がこのほど、新たに3億ドル(約470億円)超の資金を調達した。ロボバン分野で評価額が100億元(約2300億円)を超えるのは同社が初めて。

2021年の設立以来、計6回の資金調達を経て「ユニコーン企業」としての地位を固めた。

九識智能はレベル4(特定条件下での完全自動運転)の無人物流車両の開発・運営し、主に都市部での支線輸送と企業間の無人物流に力を入れている。25年末時点で中国全土の300以上の都市で稼働し、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、日本などの海外市場にも進出している。

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直近の事業拡大は急ピッチだ。2025年10月には、中国郵政(China Post)と7000台の注文契約を締結した。26年1月にはアリババ傘下の物流大手「菜鳥網絡(Cainiao Network)」の無人車両事業と戦略的に統合し、車両規模を2万台に拡大、展開地域は世界10カ国以上に及ぶ。

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九識智能のデータによると、同社の無人車両導入により、顧客の末端配送コストは約50%削減可能という。事業規模拡大に伴い、既に損益分岐点(黒字化)に近づいていることを表明している。

*1ドル=約155円、1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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