中国EV最大手の比亜迪(BYD)が発表した2026年2月の販売台数は、前年同月比約40%減の約19万台となった。単月では大きく落ち込んだものの、中国の新エネルギー車(NEV)市場が調整局面に入る中でも、同社は依然として業界トップの地位を維持している。

業界に詳しいアナリストによると、2月の販売減少は春節休暇の影響や、2025年末の大規模プロモーションによる需要の前倒しが主な原因とみられる。中国の自動車市場では、春節が重なる2月は例年販売が落ち込みやすい。また、26年初めには一部地域でサプライチェーンの一時的な変動もあり、生産や納車のペースが鈍化した。

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特筆すべきは、国内市場の停滞を補う海外事業の躍進だ。2月の海外販売台数は約10万台に達し、中国国内市場を追い抜く勢いを見せている。2026年初めにはハンガリーの工場で生産された最初の車両が試運転を開始した。またタイやブラジルのNEV市場では30%以上のシェアを占めている。東南アジアでは、部品を現地で組み立てるノックダウン方式の工場も高い稼働率を維持している。

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(36Kr Japan編集部)

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