中国旅行予約サイト(OTA)最大手のトリップドットコム・グループ(Trip.com Group、携程集団)が2025年12月期(通期)および第4四半期(10~12月期)の決算を発表した。

25年通期の売上高は前年比17%増の624億元(約1兆4000億円)、親会社株主に帰属する純利益は333億元(約7700億円)と、24年の172億元から大幅な増益を記録した。

25年10~12月期の売上高は前年同期比21%増の154億元(約3500億円)、純利益は同95%増の43億元(約990億円)に達している。

事業別では、宿泊予約が21%増の63億元(約1400億円)、交通チケット予約が12%増の54億元(約1200億円)など、国内外の旅行需要の回復が業績を力強く牽引した。

好決算に沸く一方で、懸念材料も浮上している。中国国家市場監督管理総局(SAMR)が2026年1月、同社に対し、市場での支配的地位を利用した独占的行為の疑いで調査を開始した。調査では、ホテル予約における取引条件の強制(二者択一)や、アルゴリズムを用いた価格管理などが焦点となっている。

「常連客ほど高い」「二者択一」⋯中国旅行予約最大手「Trip.com」に独禁法調査

今回の決算は調査開始前の期間(2025年12月末まで)を対象としているため、現時点での業績に直接的な影響は見られない。しかし、2026年度以降は調査の進展に伴う罰金リスクや、ビジネスモデルの是正を迫られる可能性がある。

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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