中国の外国人に対する入境政策が徐々に整備され、利便性も向上するにつれ、病院での健診や治療を目的にやって来る外国人が見られるようになった。健康診断や歯科受診、中医(中国伝統医学)理学療法が静かなブームで、三級甲等医院(国内最高レベルの医療機関)が外国人の「人気スポット」となっている。

「世界のスーパーマーケット」と称され多くの外国人バイヤーが集まる浙江省義烏市では、地元の三級甲等医院、浙江大学医学院付属第四医院が2025年に受け入れた外国人受診者が2万6000人を超え、省内で最も多かった。同医院の統計によると、外国人受診者数はここ数年、急速に増加しており、25年の伸び率は33%となった。

「訪中受診ブーム」は中国の医療体系の国際競争力を証明している。確かな医療技術や高いコストパフォーマンス、開放的な政策、サービスの整備などを強みとし、中国は「グローバル・ヘルス・デスティネーション」になりつつある。

ビザ免除政策利用の訪中外国人数、24年は13倍に

春節(旧正月)の直前、中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」のインフルエンサー、ルシアン・ジョージさんが浙江大学医学院付属第2医院での受診体験を共有し、国内外のネットユーザーから注目を集めた。

ジョージさんは「中国で総合的な健康診断を受けたばかりだが、非常に不思議な体験だった。2時間半で9項目の検査を終え、早くて不安もなかった」と語った。病院内には専用の健診エリアがあり、各診察室で異なる検査が整然と行われ、効率が非常に高かったと紹介した。ジョージさんがさらに驚いたのは、スマートフォンで全ての検査結果を確認でき、異常があれば病院から直接メッセージが届くことだったという。

成熟した健診サービスだけでなく、多くの病院の歯科や中医薬総合診療エリアでも外国人の姿が目立つ。浙江省中医院の高祥福教授の診察室では、タジキスタンの患者が問診を受けていた。

院内の診療科連携により、専門家チームは患者に対し、中医薬や鍼灸、推拿(すいな)、食事療法を組み合わせた総合プランを策定した。

高教授は「患者がタジキスタンに戻って長期間暮らすことを考慮し、持ち運びと服用が容易な中医薬の丸剤を調合して、治療の継続性を確保し、国境を越えた治療の利便性を高めた」と語った。【新華社杭州】

編集部おすすめ