中国IT大手の騰訊控股(テンセント)は、2025年10~12月期および通年の決算を発表した。主力の広告やゲーム事業に加え、AI導入による効率化とクラウド事業の構造改革が奏功し、業績は市場予想を上回る好決算となった。
2025通年の売上高は前年比14%増の7517億7000万元(約17兆3000億円)で、非国際会計基準(Non-IFRS)ベースの純利益は2596億2600万元(約6兆円)となった。
直近の第四半期(25年10~12月期)においても、売上高は前年同期比13%増の1944億元(約4兆5000億円)、親会社に帰属する純利益は17%増の646億9400万元(約1兆5000億円)だった。
人工知能(AI)技術の浸透は、新たな成長エンジンとして明確な成果を上げつつある。広告のターゲティング精度向上やゲーム開発の効率化に加え、対話型AIアシスタント「元宝(YuanBao)」や次世代AIオフィスツール「WorkBuddy」、OpenClawをベースに構築されたローカルAIアシスタント「QClaw」などのAIネイティブ製品を通じて、事業価値の直接的な創出も進み始めている。
また、基盤となる国民的ソーシャルアプリである微信(WeChat)の月間アクティブユーザー数(MAU)は、25年末時点で前年同期比2%増の14億1800万人に達した。
クラウド事業、ついに「収益構造」を確立
今回の決算で最も注目すべきは、法人向けサービスの躍進だ。通年の売上高が前年比8%増の2294億元(約5兆3000億円)に達し、中でもクラウド事業の増収率は約20%を記録した。長年、「金食い虫」と呼ばれてきたクラウド事業が、規模拡大下で収益構造を確立した。これまで中国の主要クラウド事業者の中で、通年ベースで収益化を表明しているのは阿里雲(アリババクラウド)のみで、非上場の華為雲(ファーウェイクラウド)は収益状況を公表していない。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)








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