中国の電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」はこのほど、2025年の決算を発表した。通期の売上高は22%減の1123億元(約2兆5800億円)、純利益は86%減の約11億元(約250億円)と大幅な減収減益を記録。
業績失速の背景には、同社の中核であった「レンジエクステンダーEV(REEV)路線」での優位性が弱まりつつあるという点がある。2025年の年間納車台数は前年比18.8%減の40万6300台にとどまり、予想を大きく下回った。中国で激化する価格競争の影響を受け、車両の粗利率も前年の19.8%から17.9%へと縮小した。
市場環境の変化も同社を追い詰める。ファーウェイ支援の電気自動車(EV)ブランド「問界(AITO)」や「零跑汽車(Leap Motor)」といった競合もレンジエクステンダー型で急速に存在感を高めている。加えて、市場の関心が純電動(BEV)技術へとシフトする中、同社が進めるBEV分野への展開はいまだ十分な成果を上げられていない。
このほか2025年7~9月期には、同社のミニバン「MEGA」のリコール問題による影響で一時的に11億元を超える損失を計上した。また競争力を維持するためにスマート化を加速させている。この1年の研究開発への投資額は過去最高の113億元(約2600億円)に達し、うち、人工知能(AI)関連への投資が50%を占めている。
創業者の李想氏は決算説明会で、「市場競争が激化する中、今年は20万元(約460万円)以上の新車が過去数年よりも多くなっているが、市場全体の成長幅は極めて限定的だ」と述べた。これらを踏まえ、理想汽車の2026年の販売目標は、前年比20%増の約50万台に設定している。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)








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