シャオミ2025年決算、売上高10兆円突破。スマホ減速も、EV事業が初の通期黒字に

中国スマートフォン・IoT家電大手の小米集団(シャオミ)が3月24日、2025年の決算を発表した。売上高は前年同期比25%増の4573億元(約10兆5200億円)、調整後純利益は43.8%増の392億元(約9000億円)で、いずれも過去最高を更新した。

スマホ事業は逆風、EV事業は「収穫期」へ

スマートフォン事業は、2025年の10~12月期にメモリのコスト上昇や、市場の競争激化といった逆風に直面したものの、通期の売上高は前年比2.8%減の1864億元(約4兆2900億円)を確保した。出荷台数は1652万台で、世界スマートフォン市場で3位の座を維持した。

一方、電気自動車(EV)や人工知能(AI)関連などの新規事業は爆発的な成長を遂げている。同部門の売上高は前年比223.8%増の1061億元(約2兆4400億円)と急増した。今回、通期で初めて営業損益が黒字化し、9億元(約210億円)の利益を計上した。

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新型のシャオミSU7

EVの年間納車台数は41万1082台に達し、主力モデル「小米SU7」は中国国内の20万元(約460万円)以上のセダン市場でシェア首位を獲得した。さらに3月19日に発売されたばかりの新型SU7も好調で、発売からわずか3日で注文確定台数が3万台を突破した。

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シャオミは研究開発(R&D)への投資を一段と加速させている。2025年通期の研究開発費は前年比37.8%増の331億元(約7600億円)に達した。同社の盧偉冰総裁は、独自のコア技術を長期的かつ徹底的に磨き上げることで、テクノロジーの変革期に生まれる市場の先行者利益を最大化させていくと強調。

特にAI分野を最重点領域と位置づけ、研究開発および資本投入は年間160億元(約3700億円)を超える見通し。

さらに、今後3年間で計600億元(約1兆3800億円)を投じ、AIモデルやエンボディドAI、AIを活用したサービスなどに注力する。これにより、同社が掲げる「人・車・家」をシームレスにつなぐ全方位エコシステムの優位性をさらに強固なものにする構えだ。

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*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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