ホライズン発のD-Robotics、約190億円調達 ロボットの“頭脳”プラットフォームを強化

ロボット向け基盤技術(プラットフォーム)を提供するスタートアップ「地瓜機器人(D-Robotics)」がこのほど、シリーズB1で1億2000万ドル(約190億8000万円)を調達した。本ラウンドには、Synstellation Capital、配車大手の滴滴出行(DiDi Chuxing)、美団龍珠(Meituan DragonBall)、北京汽車集団産業投資(BAIC Capital)、既存株主であるシンガポールの政府系ファンド・テマセク・ホールディングス傘下のVertex Growth Fundなど、20社以上の有力投資家が参加した。

2024年初めに設立されたD-Roboticsは、AI半導体大手「地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)」のロボット部門からスピンオフした企業。同社はロボット本体の製造は行わず、ロボットメーカーに対してコンピューティングチップ、アルゴリズム、ソフトウエア開発プラットフォームなど、ロボットの「脳」にあたる中核技術を提供している。

ホライズン発のD-Robotics、約190億円調達 ロボッ...の画像はこちら >>
ロボット開発キット「RDK 」

現在は、ホライズン・ロボティクスのコンピューティングチップ「旭日(Sunrise)」とロボット開発キット「RDK 」を中核とした演算プラットフォームを展開。5~128 TOPs(1秒間に実行可能な演算回数が5兆~128兆)という幅広い処理能力をラインナップし、多様なニーズに対応する。応用範囲は、人型ロボット(ヒューマノイド)から四足歩行ロボット、車輪型ロボット、サービス・コンパニオンロボット、物流用自律走行搬送ロボット(AMR)、ロボット掃除機など、あらゆるシーンを網羅している。

ホライズン発のD-Robotics、約190億円調達 ロボットの“頭脳”プラットフォームを強化
楽聚智能が展開する人型ロボット「夸父(KUAVO)」

社会実装も着実に進んでいる。人型ロボットメーカー「楽聚智能(Leju Robotics)」との協業では、「RDK X5」「RDK S100」に加え、さらに高性能な中国製のコンピューティングプラットフォームを基盤として採用。楽聚の人型ロボット「夸父(KUAVO)」「魯班(ROBAN)」「Aelos」という大・中・小型の主要3製品において技術協力し、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)ロボットの国産化を共同で推進している。

世界のハードウエアを制する中国、スマホ・家電・EVからロボットまで

現在、中国のエンボディドAIロボット市場は活況を呈しており、資本の展開は産業チェーン全体へと広がっている。主要サプライチェーン企業であるD-Roboticsの今回の資金調達は、まさにこの動向を象徴する動きの一つといえる。

求人数5倍!人型ロボットに「手取り足取り」教える仕事、中国で需要急拡大

*1ドル=159円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

編集部おすすめ