中国上海証券取引所はこのほど、ロボットメーカーの杭州宇樹科技(Unitree Robotics、ユニツリー・ロボティクス)による新興ハイテク企業向け市場「科創板」への新規株式公開(IPO)申請を受理した。宇樹科技は少なくとも4044万6400株の新株を発行し、42億200万元(約1000億円)を調達する。

調達資金はコア技術の開発と長期戦略の展開に充て、スマートロボット基盤モデルの研究開発分野に重点的に振り向けるとしている。

市場関係者によると、宇樹科技は科創板の後押しを受けて、フルスタックにわたって独自開発する中核的技術体系と大規模な商用化を実現する能力により、ハイテク分野に新たに中核となる強みを加える。科創板の国家戦略に寄与し、未来産業に力を与えるという核心的な価値をさらに際立たせ、汎用ロボット産業のイノベーションと高度化に新たな原動力を注入するとみられる。

宇樹科技の売上高は2023年が1億5000万元(約34億5000万円)、24年が3億9000万元(約90億円)、25年が17億元(約390億円)で、最終損益はそれぞれ1114万5100元(約2億6000万円)の赤字、9450万1800元(約21億7000万円)の黒字、6億元(約140億円)の黒字となった。特に25年は売上高が前年比4.4倍、非経常項目を除く純利益は7.7倍に上った。

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同社によると、製品販売の急増が業績向上の主な要因となった。22年から25年9月までの累計販売台数は人型ロボットが4000台近く、四足歩行ロボットが3万台を超えた。25年の人型ロボットの出荷台数は5500台(車輪移動式双腕ロボットは含まず)を超え、第三社機関が発表した他業種の企業による25年の世界人型ロボット出荷台数データと結びつけると、25年の人型ロボット出荷台数で世界1位となった。

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製造技術の進化や製造コストの低減により、四足歩行ロボットと人型ロボットの平均販売価格は年々低下している。同社の四足歩行ロボットの販売台数は23年が3121台、24年が7136台、25年1~9月が1万7946台に増加、単価は3万8300元(約90万円)、3万2300元(約74万円)、2万7200元(約63万円)に落ち込んだ。人型ロボットの販売台数はそれぞれ5台、410台、3551台、単価は59万3400元(約1400万円)、26万700元(約600万円)、16万7600元(約390万円)となった。

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宇樹科技は業績の持続可能性について、レンタル市場の価格変動が業績の伸びに与える影響は小さく、25年12月末時点の受注残高は前年比93.2%増加したと明らかにした。

 【新華社北京】

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