そこでAMPは、サステナブルな暮らしに役立つヒントとして、今意識してみてほしいキーワードとともに、企業の取り組みや注目商品を紹介する。
(1)エシカル消費
キーワードの1つ目は「エシカル消費」。エシカルとは「倫理的な」という意味で、エシカル消費は、環境や社会、人などに配慮されて作られたものを選んで消費することを指す。以下、エシカルに取り組む企業事例を紹介する。
●良品企画
エコやサステナブルが社会全体の共通目標になりつつあるが、40年以上前からその目標をモノづくりの理念として掲げている良品計画。「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という3つの方針を根幹に、エシカルな製品を生産している。
●セブンイレブン
セブンイレブンでは、食品ロスを削減する「エシカルプロジェクト」を全国で展開。
販売期限が近いおにぎりやパンなどの商品に緑色「エシカルシール」を貼付し、その商品を購入すると消費者には会計に使用できるnanacoポイントがたまる仕組みを構築。食品ロス削減にもつながる「てまえどり」も推進する取り組みとなっている。
エシカル消費は、SDGsの目標のうち、12番「つくる責任 つかう責任」に関連する取り組みであり、SDGsの達成にも重要な考え方でもある。
よく使うものはエシカルな製品に変えてみる等、製品選びの視点を少し変えることで、自身の生活にサステナブルを取り入れやすくなるのではないだろうか。
(2)アップサイクル製品
キーワードの2つ目は「アップサイクル製品」。アップサイクルの定義は、「廃物をそのまま再利用するのではなく、商品としての価値を高めるような加工を行うこと」。このことから、クリエイティブ・リユース(創造的再利用)とも言われている。本来であれば捨てられるはずの不要になった製品や素材に、デザインやアイデアを付け加えることで、新たな製品にアップグレードして生まれ変わらせたモノがアップサイクル製品だ。
スポーツアパレルメーカーのゴールドウィンは、「GREEN BATON(グリーン・バトン)」というサステナブル・レーベルを展開している。
この「GREEN BATON(グリーン・バトン)」では、利用者から買い取った製品を、ワッペンやあて布などでリペアしたり、使用できるパーツを集め再利用したり、他にはない「一点モノ」となってリセールされている。
(3)昆虫食
3つ目は、栄養価が高く牛や豚、鶏などに代わるタンパク質源として注目を集めている「昆虫食」。昆虫食は飼育に必要な資源が少なく環境にやさしいことから、SDGsの2番「飢餓を無くそう」と、13番「気候変動に具体的な解決策を」の2つの目標に貢献する製品である。
昆虫食の習慣がほとんどない日本では、昆虫食に抵抗感がある人が多いと考えられるが、高タンパクという利点から相性がいい「プロテイン」なども販売されている。
【クリケットプロテイン】人生を豊かにしてくれる選択をしたい|荒川真衣のサステナブック
(4)繰り返し使う
4つ目のキーワードは「繰り返し使う」。プラスチックごみの削減は、企業でも様々な取り組みが行われているが、個人でもできる活動もたくさんある。レジ袋有料化でマイバックを持ち歩く人も増えたが、日常に取り入れられる商品として、今回は「シリコンラップ」に注目。
容器の蓋や食材の断面を保護する使用方法のほかにも、滑り止めやレンジ対応対応など、さまざまな用途に合わせて使える形状が販売されている。
【リユーザブルな食品ラップ】生活スタイルとのバランスを大切に|大屋夏南のサステナブックプラスチック素材は利便性が高く、私たちの生活にも様々なシーンで役に立っているが、ごみ問題の面でも切り離せない素材。
これまで当たり前だった「使い捨て」に、「繰り返し使う」という選択を取り入れてみるのはいかがだろうか。

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