
子どもの保育 大規模実態調査
■既存保育サービスの満足度と必要性
・9割以上の保護者が、ほぼ全ての既存保育サービス・イベントに満足。現在実施されているほぼ全ての既存保育サービス・イベントにおいて、保護者の9割以上が満足と回答。

保育所で現在実施されていない既存保育サービス・イベントにおいては、「体育・スポーツ」を必要と感じている保護者が最も多く、「給食/おやつのアレルギー対応」、「食育(料理)」が続くいた。

保育所側の調査で必要とする回答が最も多かったのは「オートロック等の、施錠対策」で88.9%となり、「園庭」が84.8%で続く結果に。
また、保護者と保育所間で特に必要意向のひらきが大きかったのは「文字や算数の学習」 と「英語学習」で、いずれも保護者側が保育所側より40ポイント以上高くなっている。

保護者側への調査では、紙媒体での提供もオンラインでの提供も一定程度高い満足度が見られるものの、特に連絡帳については紙媒体での満足度よりもオンラインの満足度が高い結果となった。
また、今現在導入されていない方法(紙orオンライン)のうち、写真・緊急連絡網・連絡帳・園だよりのすべてでオンライン提供の必要性が紙媒体よりも20ポイント以上高い結果に。

これらの結果から、保護者-保育所間のコミュニケーション方法は、オンラインの方が望まれていると同社は考察している。
■子育てで負担に感じること
・家事・育児の外部委託率は1%未満。子育てで負担に感じることについて、「急な体調不良の業務調整」が72.6%で最も多く、「夕飯準備」69.8%、「掃除、片付け」64.0%が続く結果に。

一方で、いずれの高負担家事・育児も「すでに委託している」と回答した保護者は1%未満だったという。どの家事・育児についても、ほとんど外部委託はされていない状況が明らかとなった。

■自治体に望むサービスやサポート
・保護者、保育所双方が「金銭的な支援や日常的な利便性向上に関するサービス」を自治体に期待。自治体に期待する新規保育サービスとして、保護者側では「教育費支援」が81.4%で一番多い結果となった。その次に「子育て・保育所関係書類の電子化」、「市区町村役所のオンライン窓口化」が続く。


【調査概要】
調査タイトル:子どもの保育 大規模実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年2月5日~2月7日
回答者1(保護者):20~59歳の男女(6歳以下の子どもと同居、保育所に子どもが通園)
回答者2(保育所):20~59歳の男女(現在保育所で勤務している方)
回答者数:回答者1=1,911名、回答者2=1,000名
<参考>
日本生命保険相互会社『子どもの保育 大規模実態調査』