3Dプリンター住宅は、一般的な住宅と比較してコストや納期を大幅に削減できるとされ、住宅産業に革命をもたらすとして注目されている。本記事では、大規模な3Dプリンター住宅の先駆者である米国のICON社のプロジェクトに着目し、3Dプリンター住宅の最新事情を紹介する。
高性能だがコストは高い? ICON社の住宅の特徴
2017年に創業したICON社は、3Dプリンター住宅業界を牽引する企業として、チャレンジングな取り組みを多く実施している。同社の住宅は60以上のユニークなデザインから選択でき、独自の3Dプリンター(ロボット)で建築、概ね4~8カ月で完成するという。同社の公式ホームページによれば、住宅の主な機能的特徴は以下となる。米国での3Dプリンター住宅の建設の様子
住宅の内外への熱の伝達を遅らせるため、寒波や猛暑でも冷暖房費を抑えて過ごせる。
●高いエネルギー効率
HERSインデックスで通常40~55の評価が与えられている。 これは、住宅エネルギー サービス ネットワーク (RESNET)によって定められた住宅のエネルギー パフォーマンスを検査、および計算するためのシステムで、標準的な新築住宅には100の評価が与えられる。ICON社の住宅は、平均的な住宅よりも45~60%エネルギー効率が高くなるという。
●低炭素
ICON社が開発した壁の設計と独自の3Dプリンター(ロボット)、独自配合のコンクリート・CarbonXを組み合わせることで、大幅な低炭素が実現するという。
●スマートホームの装備
通常装備として、中央のスマートホームコントローラー、エネルギー効率の高い操作のためのスマートサーモスタット、スマートビデオドアベルが付属している。中央コントローラーにお気に入りのスマートホームデバイスを追加することも可能だという。
同社のホームページでは「手頃な価格」といった説明があるが、現段階ではそうとも言い切れないようだ。土木工学やシステム工学にくわしく、4万6,000人が登録する建築関連のニュースレターを発信しているBrian Potter氏は、「ICON社の壁は従来のフレームで作られた平均的な壁の2~4倍高価だと推定される」と伝えている。
世界最大の3Dプリンター住宅街に、月面への建築研究も
これまでのICON社のプロジェクトを見ると、同社の3Dプリンター住宅に多方面から期待が寄せられていることが分かる。例えば、米国・テキサス州ジョージタウンのコミュニティ、ウルフ ランチでは100戸の3Dプリンター住宅が建設され、同社によれば世界最大の3Dプリンター住宅街となる。販売価格は約45万ドル~60万ドル近く(約6,700~約8,900万円)で、8月初旬時点の報道では100戸のうち4分の1強が販売済みだという。
2024年9月、世界初の3Dプリンターホテルの建築に着工
さらに2024年9月には、米国のホスピタリティ業界で多大な実績を持つLiz Lambert氏と共に、テキサス州マーファで世界初(ICON社調べ)の3Dプリントによるホテルとレジデンスの建設が進行中であると発表した。
サムネイル写真提供:ICON社

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