
「疲労」に関する調査
調査結果
調査結果によると、自己診断チェック表で「ケアを考えるべき疲労度」に該当する人が53.7%と半数を超えることが明らかになった。一方で、自身を「健康的だと思う」「やや健康的だと思う」と回答した人は52.7%に上り、実際には疲労が蓄積しているにもかかわらず、自覚がない人が多いことが分かった。

■年代による疲れ方の違い
30代・40代を対象に20代と比較した疲れ方の変化を尋ねたところ、40代では78.1%、30代では66.8%が「大きく違う」「多少違う」と回答した。具体的な違いとして、「昔は休めば回復したが、今は疲れが取れにくい」が最も多く、30代では49.3%、40代では59.0%に上った。次いで「今は頭や目が疲れることが多い」が30代で40.4%、40代で48.7%となった。

■無意識の行動が疲労を蓄積させる「クセ疲労」
疲労を感じている人の中で、週に数回以上セルフケアを行っている人は約2割にとどまっていた。神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授で一般社団法人 日本疲労学会 理事長を務める渡辺恭良教授は、「日頃、習慣的に何げなく足を組む、片足に重心を乗せて立つ、頬づえをつくなどの行為をしていないでしょうか。同じ姿勢で長時間過ごしたり、姿勢をゆがませたりするのは、ついクセでやってしまいがちですが、これらの行動は自律神経系の乱れや血管を圧迫し血行不良につながるため、疲労がたまりやすくなるのです」と指摘している。


■疲労改善の手段が分からない人が7割
疲労を感じている人のうち、80.5%が疲労感を改善したいと考えているが、67.2%は「何をすれば良いか分からない」と回答した。
【調査概要】

リクルート『「疲労」に関する調査』