各社の役割この取り組みでは、従来の飲料用ペットボトルに加え、工業用フィルム、化粧品ボトル、自動販売機用商品サンプルといった非食品用途PETを原料に含め、分子レベルまで分解するケミカルリサイクル(CR)によって、各種ペットボトルへと再生するという。
供給元として、TDKおよび村田製作所が電子部品製造時のPETフィルム端材を提供し、ファンケルおよび花王は店頭で回収した化粧品ボトルを、キリンビバレッジは自動販売機のサンプル品を提供する。これらの素材をペットリファインテクノロジーがCR処理し、再生されたPET樹脂は各社へ供給されるとのことだ。
再生PET樹脂は、各社が品質評価を行ったうえで製品への採用を進める。キリンビバレッジは4月より飲料用ペットボトルに、花王は5月より化粧品ボトルの一部に使用を開始するという。アサヒ飲料は10月以降の採用を予定しており、ファンケルも採用に向けた検討を行うとしている。
なお、同取り組みは、JEPLANのCR技術と、キリンのパッケージイノベーション研究所が保有する食品容器向けPETの安全性評価ノウハウを融合し、各社での安全性確認を経て実現したという。
各社は今後も連携し、使用済みプラスチックの有効活用と温室効果ガス排出量の削減を目指すとしている。

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