
愛知県半田市「東知多工場」に小型協働ロボット導入豊田自動織機は、自動車やエンジン、フォークリフト、エレクトロニクス、物流、繊維機械など多岐にわたる事業を展開しており、同工場は「ランドクルーザー」や「ハイラックス」に搭載されるGD型ディーゼルエンジンなどを生産する重要拠点だという。
一方、若手人材の確保や熟練作業者の後継問題への対応が課題となっており、生産現場のスマート化・自動化推進が急務とされていた。中でも、26kgの粗材を吊具を用いて手作業で投入する工程は、安全性と省力化の観点から改善が求められていたという。
そこで、豊田自動織機は「UR10e」と、既存設備のバランサーを組み合わせたハイブリッドなソリューションを開発。重量物の搬送作業を自動化することで、安全性と効率性を両立し、作業負担の軽減と省人化を実現したとのことだ。
今後、豊田自動織機では、本事例を他工場へ展開し、エンジンの上げ下ろしやコンベア中心となっている工程など、さらなる自動化のモデルケースとして活用していく方針だとしている。