三菱HCキャピタルら、北海道でペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始 低温環境下での耐久性や発電特性を検証
三菱HCキャピタルは、エネコートテクノロジーズ、北海道電力と共同で、次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始したと発表した。

同実証実験は北海道電力の研究施設を拠点に、低温環境下におけるペロブスカイト太陽電池の耐久性や発電特性の検証を目的としており、2025年8月から2026年10月まで実施するという。


実証実験では、ラボ環境と実環境の両面から検証を行い、まず8月から11月までは北海道電力の恒温恒湿室にて、マイナス25度の低温環境下でのラボ試験を実施。その後、11月から翌年10月までの約1年間、実験住宅の窓や外壁に太陽電池を設置して、実地での発電特性を観測するとしている。

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北海道電力の実証施設(赤枠のエリアの窓および外壁面に設置)ペロブスカイト太陽電池は、軽量で薄く、曲げることが可能といった特徴を持ち、従来設置が困難だった建物の壁面や窓面にも設置可能。政府はあらゆる場所に設置可能なペロブスカイト太陽電池の技術開発に力を入れており、その市場は、2035年に1兆円の市場規模になると見込まれているとのことだ。

三菱HCキャピタルら、北海道でペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始 低温環境下での耐久性や発電特性を検証
ペロブスカイト太陽電池

■実証事業の概要

スケジュールと実施内容
2025年8月~11月
北海道電力の恒温恒湿室を用いた低温環境下(約-25度)におけるペロブスカイト太陽電池の発電特性等に関するラボ試験

2025年11月~2026年10月
北海道電力の実験住宅において、窓および外壁面に設置したペロブスカイト太陽電池の発電特性等に関するフィールド試験

各社の役割
三菱HCキャピタル
・実証実験のとりまとめ
・ペロブスカイト太陽電池・蓄電池の調達および保有
・経済性の分析

エネコートテクノロジーズ
・ペロブスカイト太陽電池の製造

北海道電力
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