
夏休み期間中の食支援プロジェクト「こどもごちめし」、2週間で約2万食を無償提供「こどもごちめし」は、夏休み中に給食がないことで食の不安を抱える子どもたちに対し、地域の飲食店や大手チェーンと連携して無料で食事を提供する仕組み。
野家、モスバーガー、はなまるうどんの3社が参加したほか、クラウドファンディングによる支援も活用し、全国規模で支援を展開したとしている。
利用実績では、東京都(2,053人)、愛知県(1,583人)、神奈川県(1,192人)、福岡県(1,282人)、大阪府(1,148人)、埼玉県(1,084人)と、都市部に支援ニーズが集中しており、首都圏4都県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)だけで全体の約25%を占めたという。
一方で、島根県や鳥取県など利用が少ない地域もあり、店舗数やアクセスの問題、認知度の差が影響しているとみられている。
また、要支援世帯と一般世帯では、利用傾向にも差が見られた。要支援世帯では中学生の利用が22.9%と高く、夕方から夜間(16~21時)にかけての利用も約5割にのぼったという。また、深夜・早朝(22~5時)の利用は6.87%にのぼり、一般世帯の10倍以上の結果に。
家庭の事情により夜間しか利用できないケースが存在するため、今後はより多様な生活スタイルに対応した支援設計が求められるとしている。

■プロジェクト概要
提供食数:合計5.4万食
内訳:
吉野家3.5万食、モスバーガー1万食、はなまるうどん3千食、こどもごちめしクラウドファンディング6.1千食
提供期間:
7月22日~
提供方法:
同取り組みを通じて、「こどもごちめし」の仕組みを活用し、支援を必要とする子どもたちへ食事を提供
対象者: