
■ふるさと制度の認知度は91%と高水準
制度自体の認知度は91%に達しているものの、詳細な理解となると「非常に詳しい」(1.7%)や「よく知っている」(15.5%)にとどまっており、深い知識を持つ人は少数派に。最も多い「少し知っている」(40.0%)という回答からは、制度名や仕組みを漠然と理解しているものの、実際にどう利用すればよいのかを把握できていない人が多数派であることがうかがえる。
制度の複雑さや情報不足が、行動に移すうえでの障壁となっていると同社は考察。
ふるさと制度の認知度
■「利用したことがない」が58%と過半数
制度の認知度が高い一方で、「利用経験がない」と回答した人が58%と過半数を占めた。この結果に同社は、ふるさと納税が身近な制度として定着しているとは言い難い現状を示しているとし、理由として手続きの煩雑さや寄附先の選定の難しさ、税控除の仕組みに対する理解不足などがあると考察している。
一方で「ある」と回答した42%は、すでに制度を活用しており、返礼品や税制メリットを享受している層と見られるが、全体の半数に満たないことから、まだ利用促進の余地が大きいことが明らかに。

■今後の利用予定については「決めかねている」が73.2%と大多数
今後の利用意向については、「わからない/決めかねている」が73.2%と圧倒的多数を占め、制度自体に関心を持ちながらも、実際に利用へと踏み切る決断に至っていない人が多い状況に。「ある」と答えた13.8%の層は、近い将来の利用を検討している比較的積極的な層といえる一方で、「今後もない」(12.3%)や「決してない」(0.2%)という回答も一定数あり、制度の理解や利便性が不足している現状を反映していると同社は考察している。

調査エリア:全国
調査主体:はじめてのふるさと納税
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:20代~70代以上の男女(計1,009名)
調査期間:2025年7月16日~7月30日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計が100とはならない場合あり
<参考>
はじめてのふるさと納税『ふるさと納税制度の認知度や利用実態に関する調査』