
「なりたい職業」のアンケート
■なりたい職業ランキング
2025年の現役高校生が選ぶ「なりたい職業ランキング」の結果は、「接客職(14.6%)」が昨年に続き3年連続で1位、次いで「ものづくり職人(10.5%)」が昨年と同じ2位でランクイン。3位は「イラストレーター(10.1%)」がランクインし、昨年の4位から一つ順位を上げる結果に。全体を通じて、高校生の職業選択には、「安定性」に加え、「クリエイティブさ」や「自分の好きなことに取り組みたい」という意欲が強く反映されていることがうかがえ、今回の結果から同社は、将来的に新しい働き方や職業の選び方がさらに多様化していく可能性が示唆されたとしている。

■働きたい業界ランキング
2025年の現役高校生が選ぶ「働きたい業界ランキング」では、「製造・ものづくり業界(20.8%)」で、昨年に続きトップとなった。次いで2位は「宿泊・飲食・観光業界(15.0%)」、3位は「サービス業界(13.7%)」で、昨年と比べ、2位と3位の順位が入れ替わる結果に。
この結果から同社は、高校生が安定した職業を求める傾向に加え、コロナ禍からの回復を背景にインバウンド市場が盛り上がりを見せる中観光業にも関心が向いていると考察。
高校生の「働きたい業界」の選択には、「安定性」と「成長性」を重視する傾向とともに、時代の流れが表現されているとも言えそうだとしている。

■就職活動や進路選択で不安なこと
進路を選択する上での不安なことを聞いたところ、昨年と同様に「希望通りの進路に進めるか不安(48.8%)」、「自分のやりたいことが見つかっていないこと(46.6%)」、「自分の向いていることが見つかっていないこと(41.8%)」、「何をするべきかが分からないこと(41.8%)」という結果に。多くの項目で半数近くの高校生が「不安」と回答していることが判明した。
これらの結果から同社は、依然として根強く高校生が進路選択に対して不安を抱いている現状がうかがるとし、「やりたいこと」や「向いていること」が見つからないという不安は、自己理解やキャリアビジョンの不足によって引き起こされていると考察。
だからこそ、進路選択には「早期からのキャリア教育やサポート」が重要であるとしている。

調査期間:2025年5月8日~6月23日
調査方法:ジンジブ主催の職業体験イベント「おしごとフェア2025」に来場した高校生にアンケート回収
調査対象:高校1年生~高校4年生※4年生は定時制課程
有効回答:n=1,746
<参考>
ジンジブ『将来「なりたい職業」のアンケート』