野村不動産ホールディングス、首都圏の管理マンション8物件で家庭用廃食用油回収を開始 SAF等への活用を目指すサーキュラーデザインを推進
野村不動産ホールディングスは、野村不動産パートナーズが管理を受託するマンションにおいて、家庭用廃食用油の回収を行う新たなサーキュラーデザインの取り組みを開始した。

回収した廃食用油をバイオディーゼル燃料や持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)などの原料として活用することを想定しており、2025年10月より首都圏の管理マンション8物件に家庭用廃食用油回収専用ボックスを順次設置し、今後は首都圏の大規模マンションへの展開を目指すという。
マンション入居者が気軽に環境へのアクションに参加できる仕組みを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

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マンション内に設置するポスター(左)、家庭用廃食用油の回収用ペール缶設置の例(右)同社グループは、マンションの分譲から管理までを一貫して行う事業特性を活かし、野村不動産パートナーズが管理を受託するマンションを回収拠点とすることで、家庭からの使用済み食用油回収を進める方針だという。本格導入に先立ち、2024年からは管理組合の理解と協力を得て、マンション内に使用済み食用油回収専用ボックスを設置し、安全性などを確認する実証実験を実施してきたとのことだ。

同取り組みは、アールイーおよび“Fry to Fly Project”と連携して進めるとしている。“Fry to Fly Project”は、家庭や店舗などで発生する廃食用油を原料とするSAFで航空機が飛ぶ世界の実現を目指すプロジェクトで、同取り組みについては日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYと廃食用油の供給および利用に関する基本合意書を締結している。
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