7割以上が「理想より短い睡眠」で生活、慢性的な睡眠負債の可能性　「就寝前のスマホ・PC使用」を控えたい人が多数

「快眠ランド」を運営するムーンムーンは、11月23日の「勤労感謝の日」にあわせ、全国の働く男女300名を対象に「睡眠負債と仕事への影響」についてアンケート調査を実施し、結果を公表した。

■平日の平均睡眠時間はどれくらいか

働く人の多くが「6～7時間未満」もしくはそれ以下の睡眠にとどまっており、7割以上が「理想より短い睡眠」で生活している実態が浮き彫りとなった。

十分に休めていない状態が続いているビジネスパーソンが多く、慢性的な睡眠負債へつながる可能性が高いと同社は考察している。

平日の平均睡眠時間

■理想とする睡眠時間はどれくらいか

理想とする睡眠時間は「7～8時間未満」が半数を占め、一般的に推奨される睡眠時間と一致する傾向が確認された。

一方で、実際の睡眠時間とは1時間以上の乖離があり、多くの人が「理想の睡眠時間を確保できていない」状態であることが明らかに。

理想とする睡眠時間

■理想の睡眠時間を確保できない原因

最多は「ついスマホやテレビを長時間見てしまう」で、現代的な生活習慣が睡眠の大きな阻害要因となっていることが判明。また、「寝付けない」「夜中に目が覚める」など、睡眠の質に関する問題も上位に入り、量と質の両面で課題を抱える層が多いことが示唆された。

理想の睡眠時間を確保できない原因

■日中の仕事中に眠気を感じるタイミングはあるか

仕事中に眠気を感じるタイミングは「昼食後」が圧倒的に多く、午後の生産性低下が常態化している可能性が高いと同社は考察。

午前中の眠気や夕方のだるさも一定数みられ、業務の集中力に断続的な影響が出ていることが示唆される結果に。

日中の仕事中に眠気を感じるタイミングはあるか

■睡眠不足が仕事のパフォーマンスに悪影響を与えていると感じるか

「悪影響を感じる」層が8割（83.6%）を超え、睡眠不足が業務効率や判断力に直接影響している現状が明らかに。個人の自覚症状も強く、睡眠改善が「働き方の質」に直結していることがうかがえる。

睡眠不足が仕事のパフォーマンスに悪影響を与えていると感じるか

■睡眠の質を上げるために取り入れている、または今後取り入れたいことは何か

最多は「就寝前のスマホ・PC使用を控える」で、原因のトップと改善策のトップが一致するという特徴が見られた。

運動/ストレッチ・寝具の見直し・環境調整など、多方面から改善を試みる意向が高く、睡眠への関心が広がっていることがうかがえる結果となった。

睡眠の質を上げるために取り入れている、または今後取り入れたいこと【調査概要】
調査名：働く人の睡眠と疲労に関するアンケート
調査方法：インターネット調査
調査対象：全国の働く男女300名（20代～70代）
調査期間：2025年11月16日～11月18日
実施主体：快眠ランド

＜参考＞
快眠ランド（ムーンムーン）『働く人の睡眠と疲労に関するアンケート』