メルペイは、全国の18~69歳の男女4,707名のうち推し活を行っている600名を対象に、「推し活と金銭感覚・消費行動」に関する調査を実施し、結果を公表した。
「推し活と金銭感覚・消費行動」に関する調査調査では、推し活費が精神的満足を支える「心の生活費」と捉えられている実態や、物価高下でも支出を減らさない傾向、資金管理の課題とその対処行動が明らかになった。
まず、何らかの「推し」がある人は48.8%となった。対象は「人物」(67.2%)や「コンテンツ」(37.7%)に加え、「趣味・クリエイティブ」(17.1%)や「体験」(15.3%)などライフスタイル全般へ広がっているという。
現在、時間やお金をかけている、特に好きなこと・応援している対象推し/推し活の位置づけでは「生活必需品(生きるために必要)」が22.5%となり、推し活費の捉え方は「心のコンディションを整えるメンテナンス費」が47.7%で最多、「生活を豊かにする自己肯定のための支出」が26.4%、「推しがいるから仕事や収入づくりを頑張れる」が25.5%と続いた。
推しまたは推し活の位置付け物価高の実感は77.1%であったが、推し活の支出を「減らしていない」は48.1%となった。理由としては「精神的な満足感や幸福度を維持したかったから」が38.8%で最多であり、推し活費が容易に削減されにくい支出である実態が示されたとしている。
物価高を理由に推し活の支出を減らしたことはあるか一方、推し活の資金管理面では、予算を「決めていない」が91.6%に達し、「想定以上に使いすぎた経験がある」は58.3%となった。使いすぎた際の心情は、「楽しい一方で、出費への不安や、活動継続への葛藤を感じている」が29.1%で最も多く、「それでも出費したことへの後悔は一切ない」が26.4%で続いたという。支出管理に「悩んでいる」は63.3%で、理由では「予期せぬイベントやグッズ販売など突発的な高額出費への対応が難しい」が27.5%で最多となった。具体例として、チケット当落まで金額が確定しない「遠征・宿泊・交通費」が多く挙げられ、計画的管理の難しさが浮き彫りになったとのことだ。
推し活において、想定以上にお金を使いすぎた経験があるか物価高下で推し活を続けるための工夫としては、「他の趣味・娯楽費を削る」30.5%、「我慢する・購入頻度を下げる」25.5%といった節約に加え、「ポイント活用」22.3%や「フリマアプリで不要品を売却し活動資金に充当」16.2%など、資金を生み出して回す「循環型推し活」の広がりが示されたという。なお、フリマ活用の割合は全体16.2%に対し「メルカード」利用者では34.7%と約2倍であり、メルペイは「メルカリの売上金(メルペイ残高)を支払いに充当できる機能や、支払いタイミングを柔軟に調整できるメルカードの特性が、“好き”をお得に楽しむ消費スタイルを後押ししている」としている。
推し活と支出管理の悩み
推し活を継続するために行っている金銭面での工夫
【調査概要】
調査時期:2025年11月21日~11月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象:①全国18~69歳男女4,707名 ②上記のうち推し活を行っている600名(同調査サンプル)
※グラフの数値は小数点第一位で四捨五入のため合計が100にならない場合があるとのこと
<参考>
メルペイ『
「推し活と金銭感覚・消費行動」に関する調査』