浜松町で無料循環バス「(仮称)はまバス」試験運行を実施 満足度82.9%、本格運行への利用意向は95.8%
世界貿易センタービルディングおよび浜松町芝大門エリアマネジメントは、浜松町エリアの回遊性向上と地域活性化を目的として、2025年11月1日から14日まで実施した無料循環バス「(仮称)はまバス」の試験運行の結果を発表した。

同試験運行では、総乗車人数約1,700人、アンケート回答数約900件と、エリアにおける移動ニーズの大きさと同取り組みへの高い関心が明らかになった。


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無料循環バス「(仮称)はまバス」試験運行を実施

■満足度82.9%、本格運行への利用意向は95.8% 高い関心・ニーズが明らかに

利用者アンケートでは、サービス満足度が82.9%、本格運行への利用意向が95.8%と、概ね高い評価を獲得した。

浜松町で無料循環バス「(仮称)はまバス」試験運行を実施 満足度82.9%、本格運行への利用意向は95.8%
満足度・本格運行への利用意向利用目的としては、「観光・飲食・買物」といったレジャー利用が全体の約8割を占めており、浜松町駅・東京タワー・ホテル群を結ぶルートが、地域内の回遊を促す新たな移動手段として機能していることが確認された。

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利用目的

■利用者層と利用動機の特徴、バスやバス停のメディア価値

利用者属性については、30代から60代を中心に幅広い年代に利用されており、浜松町・芝大門エリアの居住者や近隣就業者が約半数、残る半数は観光客や来街者であったと発表した。多様な利用者ニーズに対応できるサービスであることが示されたとしている。

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浜松町への来街理由また、認知経路では「偶然通りかかった」「ポスター・チラシを見た」といった街中での接触をきっかけとする回答が多く、乗車理由についても「無料だった」「便利そうだった」「偶然見つけた」といった声が上位を占めた。

バス車体や停留所、案内物といった街中で自然に目に触れる要素そのものが、来街者の行動を喚起する有効な情報接点として機能していたことがうかがえる。

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認知経路・乗車理由

■利用者の声を踏まえた今後の改善方針

自由記述欄には、全回答者数の半数近い約400件ものコメントが寄せられ、特に地域住民を中心とした利用者から、同取り組みに対する高い関心と期待の声が多く見られた。

一方で、今回の試験運行を通じて、今後の本格運行に向けた改善点も明確になったとしている。

案内・視認性の面では、「乗り場が分かりにくい」「看板が小さい」といった意見があり、今後は停留所サインや案内表示の改善を検討するとのことだ。

また、土日祝日に利用が集中したことから、曜日や時間帯ごとの需要を踏まえた運行体制の検討が必要であることが分かったとしている。加えて、車内映像についても字幕の追加や観光情報の充実を求める声があり、音声・映像ガイドの改善を進める方針を示した。

同試験運行を通じて、浜松町エリアにおける移動ニーズの高さと、無料循環バスが地域の回遊性向上に寄与する可能性が確認されたとしている。今後も、地域にとってより良い移動環境づくりに向け、検討を進めていくとのことだ。


■実証実験の概要

名称:(仮称)はまバス試験運行(浜松町エリア無料循環バス)
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