ファーストプライウッド、青森県上北郡に大型木造倉庫2棟を建設 県産材活用でカーボンニュートラルに貢献
ファーストプライウッドは、青森県上北郡六戸町の同社敷地内に大型木造倉庫2棟を建設し、完成したと発表した。

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ファーストプライウッド、青森県上北郡に大型木造倉庫2棟を建設同社は、木材を循環させ、環境を守り、多様な価値を創造する持続可能な社会の実現を目指し、同倉庫建設のための製材品・LVL(単板積層材)・集成材の全てで青森県産材を使用。
木材全体では、スギ約742本分の二酸化炭素貯蔵量(※)に相当するカーボンニュートラルへの貢献となったとしている。

LVL・集成材は、住宅などに用いられる寸法の一般流通材のみを採用することで、国産材を採用しながら鉄骨造と同等の建築コストを実現。

鋼材を用いない平行弦トラスによって、多雪区域において17メートル×57メートルという柱無しの大空間と、軒高9.5メートルでありながら、倉庫空間の最低天井高さは6.5メートルを確保できたという。

また、トラック積み込みスペースを屋内に設け、2棟合わせて2,900立方メートルの製品保管が可能となった。製造と出荷の動線を分離したことで、安全に効率良く出荷できる環境を整えたとしている。

ファーストプライウッド、青森県上北郡に大型木造倉庫2棟を建設 県産材活用でカーボンニュートラルに貢献
(左)一般流通材のみを使用した平行弦トラス組の様子、
(中央)バットレス(控え壁)により屋内大空間を確保、(右)柱無しの大空間さらにグループ会社では、2026年から高強度の大断面集成材「E150」の製造販売が始まり、様々な強度の集成材の提供を予定しており、今後はさらなる高強度のJAS取得も目指すとのことだ。

■建築概要

所在地:青森県上北郡六戸町金矢3丁目2番地1
規模:製品倉庫(2棟、延べ床面積1982.46平方メートル)
仕様:木造平屋建て、平行弦トラス構造、屋根鋼板葺き、外壁金属サイディング貼り

(※)林野庁「建築物に利用した木材の炭素貯蔵量の表示ガイドライン」に準拠し計算実施。青森県産材361立方メートルを含む木材全体の利用量は431立方メートル。CO2換算値は375トンCO2。
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