大掃除で1年以上使っていないモノが出てきた人は81.0％、処分できたのは28.4％にとどまる結果に

日本パープルは、年末の大掃除シーズンに向けて全国の20代～50代の男女300人を対象に「大掃除とモノの処分」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

「大掃除とモノの処分」に関する意識調査調査では、大掃除や片付けの最中に作業の手が止まってしまった経験があるかを尋ねたところ、「よくある」が30.3％、「たまにある」が38.7％となり、合計で69.0％が「ある」と回答した。

大掃除や片付けをする際、途中で手が止まってしまったりなかなか進まなかったりした経験はあるか大掃除が思うように進まない原因については、「懐かしい写真や手紙などが出てきて、つい見入ってしまうから」が38.2％で最も多く、「捨てるかどうかの判断に迷い、脳が疲れるから」が21.7％で続いた。感情的な要因に加え、判断の連続による決断疲れも、片付けを妨げる要因となっていることがうかがえるとしている。

大掃除の手が止まってしまう一番の原因大掃除中に「1年以上使っていないもの」が出てきた経験については、「よくある」が37.7％、「たまにある」が43.3％となり、全体の81.0％が該当した。多くの家庭で、長期間使用していないモノが収納スペースに残っている実態が明らかとなった。

大掃除中に「1年以上使わなかったもの」が出てきた経験はあるかこうしたモノが出てきた際の対応について聞いたところ、「思い切って処分した」と回答した人は28.4％にとどまった。一方で、「捨てようか迷ったが、捨てられず残した」が58.4％、「想い出深いものであるため、そのままもとの場所へ戻した」が12.8％となり、約7割の人が最終的に処分を見送っている結果となった。理屈では不要と分かっていても、実際に捨てられる人は少数派であることが浮き彫りになった。

1年以上使わなかったものが出てきた際、どのように対応したかモノを捨てる際の心理的負担についても調査したところ、使っていないものを捨てる際に罪悪感を感じる人は66.0％にのぼった。内訳は、「よくある」が21.7％、「たまにある」が44.3％であり、多くの人がモノを手放す行為そのものに精神的な抵抗を感じている状況がうかがえるという。

使っていないものを捨てる際に、罪悪感を感じることはあるかさらに、「今の生活では使わないが、想い出が詰まっていてどうしても捨てられないモノ」があるかを尋ねたところ、「ある」と回答した人が多数を占めた。具体的な内容では、「昔の写真・アルバム・ビデオテープ」が54.3％で最も多く、「昔の手紙・年賀状・寄せ書き」が44.0％で続いた。想い出に紐づく品が、処分できないモノの中心となっていることが分かる。

今の生活では使わないが、想い出が詰まっていてどうしても捨てられないモノ（複数回答可）過去に、1年以上使っていないものを捨てたことで後悔した経験については、「深く後悔しているモノがある」が8.0％、「少し後悔したことがある」が45.0％となり、合計で53.0％が後悔の経験があると回答した。こうした経験が、「次は捨てられない」という心理をさらに強めている可能性があるとしている。

1年以上使ってないものを捨ててしまい、後から「取っておけばよかった」と後悔したことはあるかモノを捨てる判断基準について聞いたところ、「劣化したり、故障して使えなくなったから」が46.3％で最多となり、「一定期間使用せず必要がないと判断したから」は31.3％にとどまった。物理的に使用できる状態であれば、心理的に手放せない人が多い傾向が見て取れる。

モノを捨てる基準捨てられない想い出の品の保管場所については、「家の押し入れやクローゼットの奥深く」が74.2％と最も多く、「普段生活する部屋の隅に積まれている」が32.5％で続いた。多くの家庭で、生活空間や収納スペースが想い出の品によって占有されている実態が明らかとなった。

捨てられない想い出の品の保管場所（複数回答可）また、捨てるかどうか迷うアイテムがある場合の対応としては、「家の中の空いているスペースに収納する」が74.0％と圧倒的多数を占めた。処分を先送りすることで、結果的に自宅のスペースが消費され続けている状況が浮き彫りになっている。

捨てるかどうしても迷うアイテムがある場合、どのように対応しているか想い出の品を外部のトランクルームに預ける場合に重視する条件については、「月額料金が安いこと」が25.1％で最も多く、「カビや劣化を防ぐ空調管理がされていること」が16.5％、「セキュリティが万全であること」が15.6％、「取り出したい時にすぐ手元に戻せること」が11.7％で続いた。

想い出の品を外部（トランクルーム）に預ける際、重視したい条件（複数回答可）【調査概要】

調査期間：2025年12月11日
調査方法：インターネットによるアンケート調査
調査対象：全国の20代～50代の男女
有効回答数：300名

＜参考＞
日本パープル『大掃除とモノの処分に関する意識調査』